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ビギナーボードリーダー:堀川 明

毎月第2、第4木曜日はボードリーダーからのレポートを掲載いたします。
 
   

2003年11月27日
『MSDE 2000 Release A の登場に接して』

今まで、MSDE / MSDE 2000 データベースエンジンは、Access 2000 / 2002 ユーザや Visual Studio ユーザなどに提供されておりました。開発されたアプリケーションを再配布するための制限条項はほとんど制約が無いので、経理業務パッケージなど、アプリケーションのデータベースエンジンとして使われることが多いです。しかし MSDE / MSDE 2000 の使用許諾条件は、あくまでもそれが付属する製品ライセンスを所有していることが条件になります。Access を所有していない人が、MSDE を使ってみたいと思っても、それはかなわなかったのです。

しかし 10 月 29 日に公開されたホームページによると、
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyId=413744D1-A0BC-479F-
BAFAE4B278EB9147&displaylang=ja

新しいライセンス条件によって配布される「MSDE 2000 Release A」は、このような製品所持の条件が全部撤廃されました。

インターネットから誰でもダウンロードし、それを自由に使用することができる画期的なライセンスが適用されます。

今まで、SQL Server SP3a をダウンロードし、その中の MSDE2000 の新規インストールをして、ライセンス違反を承知しながら MSDE の勉強をしていた方も、正々堂々と、ダウンロードできます。

まさに、Windows で利用できる、高機能低コストのデータベースエンジンとして、MSDE がその地位を確立した出来事だと思います。

しかしながらこの Release A の登場を手放しには喜ぶことができません。それは Windows の使用許諾契約書に残されている制限条項のことです。

Windows 2000 Pro 版/ Windows XP HOME 版/ Windows XP Pro 版。これらのクライアント OS の使用許諾契約書をぜひご確認下さい。ハードディスクの中にある、EULA.TXT として、読むことができます。

その中に、『ファイルとプリンタの共有サービス、インターネットの情報サービス、およびリモート アクセス』 に関するサービスに限り、ネットワーク経由によって、該当 OS をインストールしたコンピュータに接続することができるとなっています。逆に言えば、それ以外の目的によって、該当コンピュータに接続することはライセンス違反となります。

Access の MDB ファイル共有アプリケーションから MSDE を使った Access プロジェクトに移行する場合、MSDE をインストールするコンピュータの OS は、Windows XP では、ライセンス違反になってしまうので、Server 版 Windows を購入することになります。クライアントの台数が数台規模の小規模ネットワークでも、Server 版 OS が必要になります。

なぜなら、MSDE のサービスは、一応「データベースサービス」に該当するので、許可されたサービスの中にはありません。大部分のユーザは、このライセンス違反を承知の上で、ネットワーク経由でアクセスしているのではないでしょうか?

MSDE 2000 Release A のような画期的なライセンスを提供して頂けるのであれば、ぜひこの Windows のライセンス条項の改善もお願いしたいと思います。OS のライセンスが改善されることによって、本当の意味での、どのバージョンの Windows でも安心して使える高機能低コストのデータベースエンジンになると私は思います。

OS の制限条項を守らざるをえないために、「 Windows + MSDE 」の使用をあきらめて、「 UNIX 系 OS +フリー RDB 」を使わざるをえない事例が増えるのではないでしょうか?

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