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システム構築 ボードリーダー:小野 哲

毎月第2、第4木曜日はボードリーダーからのレポートを掲載いたします。
 
   

2003年11月27日
『パフォーマンスの劣化様々』

先日地方銀行のあしぎんが破綻しました。公的資金の導入が国によって決定され預金は全額保証されることと引き換えに株価は 0 になったのです。預金者にはやさしく、株主に厳しい処置となったわけです。

ところが、そのあと大変なことが起こりました。株価は一旦無価値になりましたが、あしぎんの持ち株会社であるあしぎんファイナンシャルグループは東証の整理ポストに入り、株価は最安値 1 円をつけました。整理ポストとはいってもある一定期間は株の売買は可能なので、そこにつけこんで大量に株を買う人たちがいます。禿鷹のようにマネーゲームを楽しむ人たちです。彼らは損を覚悟で大量な買い注文をだしますが、仮に 1 円の時点で買いを入れたとすると、本日の株価は 18 円ですので 18 倍になったことになります。今どきたった 3、4 日で 18 倍の利回りの投資案件はあり得ませんが、銀行の破綻に伴う事件によってこのような過渡的現象が成立するのはなんとも皮肉なことです。

実際には、このようなリスクの高いマネーゲームも興じる人間はそんなにはいないだろうと思えます。しかし驚いたことに、ここ数日の東証での全株式取引額の平均 10 億株の 30 % があしぎんの出来高のようです。ということは、日経平均を 1 万円を割っている低迷相場のなかで機関投資家も含めこの危険なマネーゲームに非常に多くの人々が参加していることがわかります。つまり次のようなことがいえます。

 「日本の株式相場が破綻した銀行をネタにして賭博場と化している」

これはある意味ではモラルハザードといってよいだろうし、ギャンブルに一番遠い存在であった銀行が博打のネタになっているわけでして、実に皮肉なことだと笑える現象かもしれませんが、冷静に考えると、とても日本の経済状態は健康な状態ではないということが身にしみて感じることができます。

まあ、こういった異常な状態はさておき、銀行の破綻によってこの年越しに問題が出ないように、1人でも多くの市民が投入される公的資金によって救済されることを祈るばかりです。そのときは、私も救済してください(笑)。何を隠そう私は「地元の市民」だったりします・・・・・・今回もシステム構築と関係ない話になってしまいました。

とりあえずみなさん風邪には気をつけてください。私はちょっとした風邪を放置しておいたら、肺炎まで昇格してしまったのです。油断すると大変なことになりますので、風邪は早めの対処をしてくださいね。

 

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