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システム構築 ボードリーダー:小野 哲

毎月第2、第4木曜日はボードリーダーからのレポートを掲載いたします。
 
   

2004年1月15日
『書斎の広さはデータ容量に反比例する?』

新年を迎えて、心機一転、自宅の仕事場のレイアウトを変更しました。

いままでは台所の隣のスペースに 4 畳半ほどの広さを確保していましたが、
今回の変更では台所とリビングの全体的な広さを優先したために必然的に仕事
場が狭くなりました。そのためには書類や参考資料などを厳選する必要があっ
たことや、余分なマシン類を取り去ったりし、そのためにかえって整理ができ
ました。

結局、今までの半分の 2 畳強のスペースにまでシェイプアップできました。
狭いスペースをいかに有効に使うかを考えることは実に楽しいことです。台所
とリビングと仕事場は必要性と使いやすさのせめぎあいでバランスが取れるも
ので、ものを移動したり捨てたりしているうちに次第に陣地が確定されてゆき
ます。その過程こそが楽しいのです。

日本人はもともと、狭いスペースや小さいなものを、狭小さを感じさせること
なく使うことの達人でした。茶室は狭くあったほうが茶室らしく、庭が狭いこ
とで盆栽の見事さが映える。日本人はおそらくどの国の人よりも「引き算」が
得意な民族だと思えます。

ところで、ビジネスの世界ではどうでしょうか。データは宿命的に巨大化する
ものです。近年ますますその傾向が強くなっています。ハードディスクにでき
るだけ多量のデータを詰め込んでしまうことがとても重要なことになっていま
す。

しかし、ハードディスク対空きスペースの比率=格納効率において物理的な問題
はどんどん解決されてゆき、データの格納効率が格段に向上してゆきます。
 一つの現れとして、音楽や動画をハードディスクに保存することがすっかり一
般的になりました。家電の代表格であるビデオデッキがいまではデジタルデータ
の格納庫になったのです。ハードディスクとDVDによって、書棚一個分もあるビ
デオテープをすべて廃棄できそのスペースはまるまる空くことになります。
 また、デジタルカメラのデータはすべてプリントするわけではありません。今
日ほとんどがパソコンで確認し、ハードディスクやDVDに格納します。分厚いア
ルバムのスペースはいりません。

  「データの巨大化が逆に物理的なスペースを削減を促進する」

これこそが、ITの目指すべき一つの未来だと思います。これによってCO2の削減
にも役立つかもしれません(すごくCO2削減効果があると思われ)。環境に好影
響を与える実戦的な「引き算」ですね。

 最近東芝から500円硬貨の大きさのハードディスクの試作が発表されました。
その小ささでなんと2−3GBほどの容量があるということです。主に携帯電話や
小型端末のデータの蓄積のために使われる。現在のところ試作レベルですが、今
年の夏には市場への出荷ができるということらしい。IT業界や株式市場ではサプ
ライズなネタでした。
 近い将来、時計や携帯電話の中に自分が必要なファイルが全部保存できたりす
るかもしれません。仕事で必要な文書や書籍が中に放り込めればパソコンを常に
持ち歩かなくてもよくなるかもしれません。私の書斎もコタツ一つで済んでしま
うかもしれません。とても楽しみです。

 

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