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システム構築 ボードリーダー:小野 哲

毎月第2、第4木曜日はボードリーダーからのレポートを掲載いたします。
 
   
 

2004年4月22日
『SE の理想像って必要ないかも』

SE という職業はなんとも定義しにくいものです。この業界の後輩の方々から理想の SE 像とはどんなものかと質問を受けるときがあります。しかし、未だに明確な回答ができた記憶はありません。が、無理に定義する必要もないのかもしれません。現場のその時々で求められる SE は変化するものだし、いろい
ろなタイプの SE がいてもよいのです。そもそも SE の理想像なんていらないのです。

私事になりますが、ここ最近私は仕事と主夫業を併行しているためか、昔のような英気も覇気もなく「あんた影が薄いなあ」とか言われたりしております。朝は 6 時起床。家事を終えて子供たちと一緒に家を出て 8 時から会社で仕事(マネージメント)を始める。お昼には自宅に引き上げて掃除と洗濯などをしてから自分の仕事(書籍執筆や資料作成などの実労働)をして、夕方になると夕食の準備が始まり、11 時に子供たちを寝せつけるまで子供たちとのコミュニケーションが続きます。

こういった日課が毎日静かに流れてゆきます。そしてこの日常がとてもとても気にいっています。この流れが板についていくにつれ、昔のように徹夜をして一気に仕事を片付けるという意識はなくなり、無意識のうちに作業を平滑化し、時間の偏りがないようコントロールするようになりました。そのせいか心身ともに力が抜けて自然な流れで物ごとが運ぶようになりました。また、家事はいついかなるときにも体を動かせるようにしなくてはいけません。子供が具合が悪くなったときの緊急連絡などが、いつ発生するかわからないからです。その意味で主夫業(主婦業)は緊急対応業でもあります。

確かに仕事上私の影が薄くなり覇気がなくなったのは否めません。SE としてのある能力は欠如したかもしれません。しかし、事務能力や緊急対応能力は多少上達が見られたかなあとは思っています。その意味では自分が意図していなかった SE に変化しているのを感じます。変化は次のような点です。

・効を焦らず、心身の力を抜き、無理をしないこと。明日でよいものは明日やる。
・挑まず、逆らわず、傷つけず。どうしても戦わなくてはならないときは、長期戦の構えで事を成
 す。最後 に負けなければそれでよし。
・なにより大切なのは、人とのコミュニケーション。技術はその後。

で、最後に一言。こんな考え方の SE がいてもいいし、この反対のことを言うSE もいるかもしれません。私が言いたかったのは、SE という職業を杓子定規で規定する必要はないということ。そもそも SE はその能力や仕事内容をを定量化できない、多様性をもった職業なのですから。

 

 

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