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Webテクノロジー ボードリーダー:小川 貢

毎月第2、第4木曜日はボードリーダーからのレポートを掲載いたします。
 
   

2003年6月26日
『どっとねっとと雑多な日々 7』


Windows Server 2003 もリリースされ、.NET Framework 1.1 SDK もリリースさ れ、 Visual Studio .NET 2003 もリリースされて、.NET Framework を積極的に 推進できる環境が整ってきて、とてもうれしい今日この頃です。

そのおかげかどうかはさておきなんですが、いろんなところで .NETFramework を利用したシステム開発の話が聞けるようになってきました。

その中で、クライアントとサーバの通信を XML Web Service で実現しようとい う話がよくされます。

果たして本当にそれでいいのでしょうか?

システムの要件、顧客の要求、利用者の要求などを考慮にいれて、最適なアーキ テクチャを選択するほうがよいと思います。

XML Web Service のメリットは http ベースの通信であるため、基本的にはどの 場所からでも利用可能というところです。デメリットはネイティブ(バイナリ) 通信に比べ、データ量が増えてしまうため、大量なデータを取り扱う場合には、 データの分割や、1 回あたりで取得するデータ量を制限するなど考える必要があ ります。また、IIS を経由することでオーバーヘッドがあり、パフォーマンスが 若干落ちるという面もあります。

では XML Web Service に対抗するテクノロジーは何であるかというと、「.NET Remoting」というものになります。

.NET Remoting は XML Web Service のようにリモートオブジェクトのメソッド を呼び出し、処理を行ってもらうことができる技術です。
※それだけではなく、アプリケーション間の情報共有機能としても利用可能。

.NET Remoting の通信は TCP-Binary、TCP-SOAP、HTTP-SOAP などをサポートし ていますので、速度とどこから接続されるかによって通信方法を選択できます。

パフォーマンスに関しては、
Performance Comparison: .NET Remoting vs. ASP.NET Web Services
http://msdn.microsoft.com/en-us/library/ms978411.aspx
を参照してください。

さて、ここからが問題です。

XML Web Service については、かなりドキュメントがそろっているし、 Visual Studio .NET で簡単に Service と Client が作成できます。

.NET Remoting に関しては、英語のドキュメントがほとんどで、日本語化されて いないものが多くあります。また、生産性に関しても、実行方法によってはかな り難しいところがあります。

ではどちらを選択するかはシステムの要件などを考えて、調査を行い選択したほ うがよいのですが

ASP.NET Web Services or .NET Remoting: How to Choose
http://msdn.microsoft.com/library/default.asp?url=/library/en-us/dnbda/html/bdadotnetarch16.asp

というドキュメントもありますので参考にしてみてください。

私の感触では、よほどリアルタイムが必要でない場合は XML Web Service でい けると思います。

○独り言○
エグゼクティブは Java の CORBA なシステムと .NET Remoting で連携できるよ うにならないのかということをいってくる。
IIOP.NET 使えばできそうなんだけど、CORBA は鬼門だなぁ。。。





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