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『 インサイドMicrosoft SQL Server 2005 ストレージエンジン編 』
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<レポーター> 森 圭司(もり けいじ)
みなさん、はじめまして。森と申します。
本書「インサイド Microsoft SQL Server 2005 ストレージエンジン編」についてご紹介します。

インサイド Microsoft SQL Server 2005  ストレージエンジン編

著者:Kalen Delaney
サイズ:B5 変型判
ページ数:551
定価:\4,935(税込)
刊行日:2007/06/28
出版社:日経BP
      ソフトプレス

●本書の概要

書は、 Inside Microsoft SQL Server 2005 シリーズの 1 冊「Inside Microsoft SQL Server 2005:The Storage Engine」の翻訳書です。
Insideシリーズは、SQL Server 6.5 より出版されている書籍で、2005 シリーズは、以下のラインナップがあります。

<Inside Microsoft SQL Server 2005>
・The Storage Engine
・Query Tuning and Optimization
・T-SQL Querying
・T-SQL Programming

(この 4 冊でも、SQL Server 2005 の全てをカバーできないと記述されておりました。奥深さに驚きます。)
4 冊全て洋書として創刊されていますが、翻訳書は本書のみです。

著者は、SQL Server 7.0 より Inside シリーズを執筆されている MVP の方で、前著の Inside Microsoft SQL Server 2000 (翻訳書:アーキテクチャ徹底解説 Microsoft SQL Server 2000)は、関係者の中で座右の書となっているそうです。

●本書の構成

本書は、データベースエンジン部分について詳細に解説しており、あまり見かけない (私だけ?)しくみについてなども、図解を交えて解説しています。
そのため、本書は入門者より、SQL Server の知識(用語はわかる程度)を有する方のほうが合っているかもしれません。
とはいっても、私はそれ以下ですが、楽しく読むことができました。
(SQL Server 2005 に造詣がある方が読むと、頭がすっきりすると思います。)

目次は以下の通りです。

【目 次】
序文
謝辞
はじめに
1章 SQL Server 2005 のインストールとアップグレード
2章 SQL Server 2005 のアーキテクチャ
3章 SQL Server 2005 の構成
4章 データベースとデータベースファイル
5章 ロギングと障害復旧
6章 テーブル
7章 インデックスの内部構造と管理
8章 ロックと同時実行
索引

尚、以下の内容については、本書の対象外と記載されていますが、一部触れられています。
ビジネスインテリジェンス
高可用性
Notification Services
XML インデックス
フルテキスト検索
クライアントプログラミングインターフェイス

ここで、本書の凄さ(執筆のご苦労)をご紹介します。

本書の「謝辞」では、他書と同様にお世話になった方々への感謝の言葉が記述されていますが、その関係者の人数と面々に驚きます。(人数:56 人+ α、面々:Microsoft Press、SQL Server 開発チーム、MVP 等の方々)
多人数が関われば良書となるとは限りません。しかし、私はこのような本(多人数が関わった本)を見たことがありませんでした。

実際に読み進めると、新しい発見が沢山あり、「なるほど」と納得させられました。
(新しい発見が多いというのは、私のレベルに問題がありかもしれないですが)
それはともかく、私は本書を SQL Server 2005 を理解したい方にお勧めしたいです。

以降、各章の(概要)のみご紹介します。
(ごめんなさい。総ページが 500 頁超ですので、現段階では詳細まではご紹介できません。)

(概要)
1 章 SQL Server 2005 のインストールとアップグレード
インストールに必要な情報、マイグレーションとアップグレードが解説されています。
実はインスタンス数に制限がない(サポート制限はあり)こと、照合順序の例示を踏まえた解説に興味が惹かれました。

2 章 SQL Server 2005 のアーキテクチャ
データベースエンジンについて、(Oracle のように)図解を交えて解説されています。
メモリ関係の解説(見積りも含む)は、丁寧にされている印象を持ちました。

3 章 SQL Server 2005の構成
Configuration Manager を用いた SQL Server構成が解説されており、構成プロパティは 1 つ 1 つ解説されています。
特に SQL 文の例示箇所は理解し易い内容になっています。

4 章 データベースとデータベースファイル
システム・サンプルデータベース解説、ファイル拡張・圧縮、エクステント、各種オプションが解説されています。そして、データベーススナップショット、tempdb、更にセキュリティ(スキーマ)、デタッチ・アタッチが少しありました。
私は tempdb をじっくりと読みました。

5 章 ロギングと障害復旧
トランザクションログでは、LSN・データページ・ログの関係が図解を交えて解説されています。
障害復旧では、部分バックアップ、ページ復旧等の目新しい内容も解説されていました。
差分バックアップを使用した復旧時間を短縮する解説もありました。

6 章 テーブル
システムオブジェクトが解説されており、各種ビュー、テーブル、データ型と内部構造、制約の解説の中で、Null 値に関する考慮点、ページを超える行の格納、ラージオブジェクト等の役立つ内容が解説されています。

7 章 インデックスの内部構造と管理
インデックスについての種類・内部構造・見積り、パーティション、行の変化によるインデックスへの影響、インデックス管理について解説されています。

8 章 ロックと同時実行
最終章はロックと同時実行です。同時実行モデル、ASID と発生する現象、分離レベル、ロックの種類と粒度、行のバージョン管理、トリガ等が解説されています。
ロック状態の参照方法については、事例を交えて解説されています。

ご紹介は以上となります。
本書を読んで良かったことは、知識に厚みが増したことです。実務や資格取得学習では、十分に理解していなかった(ブラックボックスのまま過ぎ去ってしました)内容を抑えることができました。
また、本書にありましたトピック的な内容(照合順序と表示、Null 値に関する考慮点、差分バックアップを使用した復旧時間の短縮等)は、実務で役立つ内容ですので、今後さらに深く読み進めることで、参考にしていきたいと思います。
最後に今回のブックレビューの機会を頂いた PASSJ 事務局の皆様、関係された皆様に感謝いたします。
そして、拙い文書にも関わらず、最後までお付き合い頂いた皆様にも感謝いたします。

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