Microsoft SQL Server 2005 オフィシャルマニュアル 上のブックレビューへ
<レビュー紹介>
今回は、前回に引き続き「Microsoft SQL Server 2005 オフィシャル
マニュアル」の下巻についてご紹介したいと思います。
下巻の内容は、大きくわけて「ビジネスインテリジェンス」「高可用性」
「パフォーマンスチューニングとトラブルシューティング」の3部で構成されています。
それぞれ、ある意味で非常に簡単にデータベース作成が実現できるSQL Serverでは、これまであまり詳しくは見てこなかった、という場合もあるのかも知れません。
また、これらは新たに追加された新機能などが多々ありますので知らないままではもったいない情報が解説されています。
まず、ビジネスインテリジェンスでは、レプリケーションと3つのServicesについて解説されています。レプリケーションについては、これまでのおさらい的な印象もありますが、著者がお気に入り、とコメントしてあることからも感じるとおり、コメントが多めに入っていますし、断言して解説されているところも多いです。
かなり網羅しようとしているので広く書かれているのですが、途中の具体的な操作説明部分よりも、チューニング要素の記述が役立つと思われます。
続いてSQL Server 2005で非常に強化された3つのServicesですが、これらはそれだけで一冊の本になってしまうような内容なので、ねらいとしては開発者としての見方ではなく、DBAとしてある程度知っておいた方がよいというところを具体的な操作と合わせて解説し、あとは管理面が説明されています。
Integration Servicesについては、非常に使いやすく強力になった機能で、容易にETL処理が実現できるので有用であること、VisualStudioと統合されたことで複雑なことを作りこむことができるようになっていながら、簡単なことは簡単に作ることができるために敷居が高くなっていないことが解説されています。
AnalysisServicesについても同じような方針で記述されています。こちらは、多次元分析を行なうのに利用されるキューブの作成の内容になるのですが、1章でキューブ開発を記述することは到底無理な話なので、いろいろなコメントで詳細な情報にアクセスするための手助けがされています。
ReportingServicesもやはり概要と管理面が中心となっており、繰り返しになりますがこれらは開発を目的とするのには、さすがに詳述されていません。
しかし、非常に強化された機能なので、もし利用したことがないのであれば、本書に記載されている
具体例を参考に試してみるとよいことがあるのではないでしょうか。
高可用性やパフォーマンスチューニング、トラブルシューティングの章では、上巻のように大きな視点からの説明と、個々の具体的な解説とに分けられています。
データベース全体の、ときにはそれを超えた大きな視点からの話が語られたのち、SQL Serverではどのようなソリューションが実現できるか、を解説されているので読みやすく、またMSCSの部分は直接関与してこなかった、という場合もあると思うので、本書で触れられているのはありがたいと思います。
これらの章は、それぞれの著者の経験に基づく具体的な指標などが示されており、深く読み込まないと理解が難しいですが、価値のある部分です。
できれば実際に試すなど実践しながらの方が効果的でしょう。
下巻は全体的に、必要がなかったらまったく使ってこなかったかもしれない部分、特に詳しい人に任せてしまっていたかもしれない部分が多いような印象もありますが、知ってみたら非常に有用な機能が盛りだくさんに解説されています。
最後に、28章はちょっと文体も変わり、読み物的にも面白いのでぜひ読んでみてください。
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