| <PASSJ会員レポート> |
2004 PASS Community Summit レポート
藤城さつき(PASSJアフタースクールスタッフ)
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【 出発 】
2004 PASS Community Summitに参加するため、河端善博さん、松本崇博さん、松本美穂さん、長崎友嘉さん、TLCさんと私、藤城さつきの6人のPASSJメンバーで、開催地のアメリカ フロリダ州オーランドへ向かいました。
成田空港でチェックイン時、「いざ!」というところで、オーランド上空にハリケーンが上陸する知らせを聞き、受付の方が不安そうにされているのをよそに、ツアー会社と連絡が取れない私達はとりあえず飛び立ちました。でも結局ミネアポリスで足止め(笑)
生まれて初めて現地で今日のホテルを取るという体験をし(日本ですら無いかも!笑)、翌日メンフィス経由でオーランドへ向かいました。
(ミネアポリスの夜明け。時差ボケのため皆早起きでした(笑))

(オーランド上空。機内より撮影)
【 会場 】
会場となったのは、フロリダ州オーランドのホテルGay Load Parm という、カンファレンス会場付きの、とても大きなホテルでした。中はまるで植物園のよう・・・驚きました。
(ホテルGay Load Parm)
(植物園のようなホテルの中庭。これでも室内)
オーランド自体はとてものどかで広大な土地でした。移動は殆どバスかタクシーでしたが、一度のんびり歩いてみたいような、心が休まる場所でした。

(のどかな大地。でもハリケーンの爪痕も・・・折れたヤシの木。)
【 プレカンファレンス 】
一日目はプレカンファレンス。
私は、Kimberly L. TrippさんのOptimaizing Procedual Code-Under standing Loiing, Locking and Performance! を受講しました(1日がかり)
Kimberlyさんといえば、Tech Ed 2004で「SQL Server 2005:DBA向け機能の強化」というセッションを担当していたスピーカーです。その後PASSJスタッフとのラウンドテーブルにも参加してくれた方で、その後のレセプションパーティーでもご一緒したため、今回も挨拶をさせて頂きました。彼女はとても明るくてハキハキした性格で好感の持てる素敵な女性です。
Kimberlyさんは、とても表現力豊かにセッションを進めるので、セッションは終始なごやかな雰囲気が漂っている感じ、終始リラックスして聞くことができました。彼女のセッションは人気があるようで満員でした。(確か日本でも)
彼女の英語はとても聞き取りやすいと感じたのですが、私がリラックスしてセッションを受講するのにとってはこれは結構大事で、アメリカ人でも訛りのある人や、アメリカ人以外の国のスピーカーや質問する受講生などの英語は聞くのが大変で、ついて行くのに必死だったりしました。
Kimberlyさんは、1項目終わるごとに「何か質問は?」と聞いてくれるのですが、受講生も臆すること無くどんどん質問する様子が印象的でした。外国の方は、むしろ「質問コーナー」を待たず、スピーカーが話すことに疑問を感じたらどんどん質問するんですよね。Kimberlyさんもうまくそれを拾いつつ、脱線せず本題に戻っていくのはすごいな〜と思ってしまいました。Kimberlyさんのセミナーは、例えるなら、まるで「小学校の授業のよう」でした。先生は常に生徒の顔を見ながら、生徒も先生のいうことに疑問を感じたらすぐ口にする、そんな感じです。それが大人でも普通にできる海外のスタイルは日本でも実践できたらいいなと感じました。

(Kimberlyさんの講義の様子)
講義の内容についても触れたいと思います。タイトルはOptimizing Procedual Code. 概略は以下のようです。
・ ログとロックとパフォーマンスの理解
・ データベースの構造とリカバリについて
・トランザクションについて
・ストアドプロシージャについて
・ロックについて
以上の項目を分かりやすくデモを交えながら解説してくれました。デモは描画ツールなどを使って直接その場でデータの構造やトランザクションの様子などを絵に描いたり、大きなジェスチャーでまるでデータが動いているかのように見せながら説明してくれました。
内容としては新しい情報ではなくSQL Server 2000を含むデータベースの基礎で、内容の具体的なイメージとしては、PASSJアフタースクールで松本美穂さん(今回ご一緒したメンバーの一人)が以前にやった「超初心者向けデータベース講座」が近いかもしれません。松本美穂さんの講義も分かりやすくて感動した記憶があります。
【 レセプションパーティー 】
初日の夜はレセプションパーティー。
立食形式の食べ物や飲み物が振舞われました。大きなスクリーンの下に回答チームがずらりと並び、クイズ(SQL Serverに関係あったりなかったり)をやったりして盛り上がりました。
(PASSのロゴを映し出す大きなスクリーン)
【 基調講演 】
二日目からいよいよ本セッションが始まります。まずは基調講演。
今回の基調講演の目玉は大きく分けて3つ。
一つ目は新しいビジネスインテリジェンス(BI)機能。
二つ目はReporting Services用のテンプレート集のダウンロード開始の発表。
三つ目はベータ3から組み込まれるReporting Services Report Builderの発表。
その他にも、DTSやAnalysys Servicesの機能追加などが発表されました。
基調講演は、PASSスタッフの紹介から始まりました。普段活動しているスタッフや、技術力を提供しサポートしている人たち、それぞれの方法でPASSの活動を支えている人たちが起立すると、会場からは拍手が起こりました。私自身はPASSの活動を殆ど知らずにいましたが、同じ会場でこの時間を共有することができ、PASSという団体が多くの人から支持されていることを感じることができました。
その後マイクロソフトのBill Bakerさんが新しいBIについて語ってくれました。
SQL Server 2000と2005の新しいビジネスインテリジェンス(BI)機能のデモが行われ、登場するデモンストレーター達は、Bill Bakerと楽しげに会話をしながら和やかさを演出していました。

(基調講演で挨拶をするBill Bakerさん)
Bill Baker さんは、SQL Serverのビジネスインテリジェンス機能の利点をSQL Serverを実際に運用し、成功している会社の例などをあげて説明し、ビジネスインテリジェンスを効果的に利用することによって、処理速度は早く、コストダウンもでき、さらには顧客とユーザーの両方が最新の情報を快適に管理できると、ビジネスインテリジェンスの良さをアピールしていました。
関連するセッションの数や、基調講演後のネットのニュースの記事などを確認しても、今年のPASS Community Summitのイチオシはこの新しいビジネスインテリジェンス機能の効果的な利用のススメなのでしょう。
Microsoft SQL Server Report Packs for Microsoft Exchange Server (SQL Server Reporting Services向けテンプレート集)の無償ダウンロードがこの日(9/29)から開始されたことも発表されました。
これによってユーザーは、顧客に報告するニーズに合わせて簡単に修正を行うことができるようです。個人的にはちょっと興味があるので今後色々試してみたいです。
また、米Acrive Views社の技術を採用した新機能であるReporting Services Report Builder はSQL Server 2005ベータ3に組み込まれるようで、これも注目度が高いでしょう。ユーザーインターフェースはMicrosoft製品用に作り直したようです。
DTSはベータ3からSQL Server Integration Servicesという名称に変更になるようで、内容的にはディスクに保存されたデータからだけではなく、XMLやWebサービスからもデータを取得できるようになるらしいです。
ベータ3になって、さらに使いやすい方向へ進化してきているように感じました。製品化までにさらなる進化を遂げるのか!?それもPASSJの2005ベータ版サポートプログラムをはじめとした日本のユーザーによるフィードバックが少なからず影響を与えられることを願っています。
【 セッション 】
さて、セッションについても少し。
私は仕事でC#によるソフトウェア開発をしているのもあり、興味の対象はやはりDevelopment系でしたので、基本的には殆どDevelopment系のセッションを選択しました。
なかでもMichael Rysさんのセッションが楽しかったです。
Michaelさんはマイクロソフトの方で、私が受講した部屋は広い部屋ではありませんでしたが、会場は満員で中には立ち見の方もいらしたのが印象的でした。
セッションタイトルは、Managing Unstructured and Semistructured Data With SQL Server 2005 です。SQL Server 2005のXML関連の情報はとても興味があったので受講してみることにしました。
MichaelさんがUnstructured DataのデモとSemi Structuredのデモをそれぞれ見せてくれると、みんな熱心に具体的な質問をしていました。
この方はXML関連が得意なようで、XML関連の書籍も何冊か出していらっしゃるようです。なかなかユーモアのセンスもある方で、セッション中はいっぱい笑いを取っていました。(今回レポートを書くにあたり頂いたセッション資料をチェックしていたところ、この方の名前のところに何か走り書きがしてあったのでよく見ると「なかなか笑いをとっていた」と書いてありました・・・。もっと技術的な走り書きをしていれば、楽にレポートが書けたのに・・・。でもこの方の授業がそれだけ印象的だったのは本当です。)
面白い授業といえば、Tech Ed 2004で拝見したマイクロソフトの平井昌人さんのセッションを思い出しました。平井昌人さんのセッションもMichaelさんのように、笑いで人を引きつけ、さらにデモで人を引きつけるセッションで楽しかったです。
Michelさんのセッションは概略がとても多いので簡単に省略します。
・ improved BLOB/CLOB support with varbinary(max), nvarchar(max) over image, (n)text
・ improved Full-text Seach
・ Native XML storage with XML datatype
非構造化データ・半構造化データとは何か?に始まり、SQL Server 2005から採用されたCLRサポートについてや、データ型、XMLクエリ、XMLデータ変更などについて説明してくださいました。個人的にはとても興味を持っている部分なので、このセッションの受講をきっかけに自分でも色々学習してみたいと思いました。
【 ラウンドテーブル 】
待ちに待ったラウンドテーブル!
資料を片手に進行する河端さんの言葉に耳を傾けて下さるPASSスタッフの方たち。時々笑いも混じり、全体的に和やかなムードで終えることが出来ました。今後PASSとの関係が深くなっていくといいなと思いました。

(ラウンドテーブルに参加してくださった方々)
ラウンドテーブルに参加したメンバー。写真左から。
Trey Johnson ( PASS Executive Vice President)
Kurt Windisch (PASS Vice President of Marketing)
David Campbell (Microsoft General Manager of the SQL Server Relational Engine)
Wayne Snyder ((SQL Server MVP) - PASS Director of Vendor Programs)
Kirsten Hart Ward ( Microsoft Senior Product Manager for Microsoft SQL Server Product Marketing)
(Mr. Widish, Thank you!)
PASSJ側からは、今回オーランドへ行ったメンバー6人全員が参加しました。

(ラウンドテーブル全体の様子)
今回の参加メンバーのKurt Windishさんから、PASSJのメンバーへ向けて
「Looking forward to working with PASSJ in the future.」
というメッセージを頂きました。私もとても楽しみです。
ラウンドテーブルについては、長崎友嘉さんが詳細をPASSJメーリングリスト(SQL Server 2005 ベータ版サポートML)へ投稿してくださいました。とてもよくまとまっていると思いますのでここに引用させて頂きます。
長崎友嘉さんによる PASS Summit 会場で行われたラウンドテーブルについてのご報告
http://www.sqlpassj.org/bbs/ml_disp.aspx?forum_id=7¤t_page=1&disp_mode=0&detail_mode=1&message_id=18150
また、同じくラウンドテーブル内でディスカッションした中の「リアルタイムログ保存用の高速 INSERT 機能について」を河端善博さんがメーリングリストへ投稿し、詳細をまとめてくださっているので引用させて頂きました。
河端善博さんによる リアルタイムログ保存用の高速 INSERT 機能
http://www.sqlpassj.org/bbs/ml_disp.aspx?forum_id=7¤t_page=1&disp_mode=4&detail_mode=1&message_id=18156
【 あとがき 】

(2004 PASS Community Summit入り口の案内板)
ハリケーンで飛行機が欠航してしまい一時はどうなることかと思いましたが、無事、プレカンファレンスから参加することが出来ました。4日間、プレカンファレンス・基調講演・セッション・ランドテーブル。セッションで一緒になった各国の方々とお話したり、名刺交換をしたり・・・本当に楽しく、興味深かったです。是非また行ってみたいと思いました。
マイクロソフトの深瀬さん、PASSJ Webテクノロジー ボードリーダーの小川さん、PASSJ事務局の岩切さんには、空港までお見送り頂き本当にありがとうございました。
最後に、このたび私が2004 PASS Community Summitに参加するにあたり、ご尽力くださったすべての皆様に心より感謝いたします。
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