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<PASSJ会員レポート> 
PASSJ Conference 2004とSQL Server“Yukon”Beta1の報告


大島 敬之

【イベント全体に関して】
会場は、品川駅からすぐの東京コンファレンスセンター・品川。
来場者は、500名ほどで、とても盛況だった。

データベース開発を一変させるYukonは、.NET Frameworkの統合により、サーバ側DB開発に
強力なプログラミング・モデルと環境を提供するかもしれないということが、うかがい知れた。

人気のあったセッションは、やはり実作業で問題となっているセキュリティと運用効率向上に関するものであった。コンファレンス直後に発表される Reporting Services のセッションも関心が高かった。日々の課題に関連するとみんなやはり興味を持つようだ。

個人的には
●SQL-99準拠の進展具合
●.NETの使われ方
●最近のOracleのGRIDに対抗する手段
を興味の中心として、参加した。

来場者全員に、SQL Server“Yukon”Beta1の配布があった。
製品版まであと3段階あるが、プレゼンスは示せたのではないかと思う。

セッションでの話題も、開発中のものが目立った。
オープンソフトが使われ始め、安くて開発効率がよくおまけに早いといった3拍子を得るのは、やはりMSでも大変なんだと実感した。
今回は製品リリースまでに時間の猶予があるので、パッチを当ててうまく交わしていくというよりは、新機能の実装に期待したい。

【Keynote】
10:45〜12:15
講師:Kamal Hathi氏

ソフトや新OSの仕様がまだリリースされていないので、不明点が多かった。
正式リリースの予定は2005年であるようだ。
技術の開発を積極的に進める構えでいるのかもしれない。

デモでは、実際に10万行データで実演をしていた。
スピーカーのKamal Hathi氏とデモを担当していたEric Brown氏は、スピードの速さとコーディングの容易さを二人漫才でうまく示せたようだ。

Yukonトラック
【DBA にとっての SQL Server “Yukon”とは?】
講師:Don Vilen氏

開発者であるDon Vilen氏が、“Yukon”の詳細などを披露した。
技術情報が手に入り、重宝した。
システムアーキテクチャは、講義のようでとても面白かった。
“Yukon”の持つ可能性が保証されるものであるかは、製品の出来具合とOSの進捗にともなうものなので、期待したい。

エキスパートトラック
【DBA にとっての SQL Server "Yukon" とは?】
講師:熊澤 幸生氏

PDC 2003 USで話された内容に加え、さらにSQL-99準拠仕様の進展やポイントをまとめてあった。
本日参加特典としていただいたBata1と次期Bata2の違いはあまりなさそうだ。
最新ロードマップはまだ説明されていない部分も多く、闇の中だ。
そのため、目からウロコが落ちるようなさまざまな SQL Server活用テクニックはここでは披露されなかったが、再帰クエリが使えるようになることが、ポイントのようだ。

Yukonトラック
【SQL Server "Yukon" におけるプログラミング新潮流】
講師:Don Vilen氏

次期統合開発ツールに関してはあまり発言がなかった。
次世代プラットフォームにおける戦略、そこで実現される技術やそれらをソリューションへかえる具体的手法を解説されていた。
Object DBへの取り組みは、大変おもしろかった。

【懇親会】

懇親会では、Don Vilen氏とお話する機会をもつことができた。

私が「SQL Serverの開発優先順位はどんなものか」と質問をすると、
「1番目にWindows、2番目にOfficeで、3番目だよ。昔はpig(子犬)扱いで部屋も犬小屋同然だった。でも最近はbig dogになったので部屋も大きいし、今は幅もきいているみたいだよ」との回答だった。
Longhornの動作の要件次第が開発に影響を与えているようだ。
また32ビットと64ビットのチップの両方に対応できる事も影響しているのかもしれない。

さらに「メールアドレスを公開しているが、どの程度受け答えをしてもらえるのか」と質問してみた。
「質問は受け付けているが、毎日1000通くらいのメールを処理しなければいけないため、レスが遅くなってしまうかもしれない。もしわからないことがあるのであれば、PASSJなどのメーリングリストを参照するといいよ。自分より詳しい人がうじゃうじゃいるから」という回答をいただいた。
実際、メーリングリストには世界中からのアクセスがあり、活発に動いている。

64bit pentiaum4やItaniumにどのように対応するのか、今後の計画など、不明な部分すべてに答えを見つけることはできなかった。

松本崇博 氏、松本美穂 氏による SQL Server 2000 Reporting Services のデモは、人だかりができるほどで、かなり盛況であった。実際の動作が見れたのでBeta版をインストールする手間が省けた。


名刺交換ゲームでは、名刺を13数枚交換したボードリーダーの李 さんが1位になり、東京ディズニーリゾート1DAYパスポートを獲得したようだ。最後までいた出席者の2割くらいの人がプレゼントをもらっていたようだ。

【最後に】

会期中には、セッションの他にも、協賛企業の展示ブースや、Ask the PASSJ、Ask the Microsoftなど、個別に質問に答えてくれるブースも設置されていた。

同時間帯だったために出席できなかったトラックについても、後日PASSJ Conference 2004の公式ページに資料集がアップされていたため、内容を確認することができた。Accessからのステップの仕方やReporting Services 概要など知らないことや気付かない点も
丁寧に説明されており、こういう点がユーザ会のいいところだと感じた。


今後のBeta2、Beta3の動向が気になるところだ。
WEBに進捗とホワイトペーパーがアップされるのに期待している。

PASSJ Conference 2004 の ページ
「PASSJ Conference 2004レポート」(山本 祐基子)
「PASSJ Conference 2004に参加して」(村馬 淳子)

 


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