<PASSJ会員レポート>
PASSJ Conference 2006 with VSUG 「 Advance - 02 」 レポート
タイトル: サービス指向データベース アーキテクチャの実践
講師:小川 貢 ( PASSJ 理事/ Web テクノロジー分科会ボードリーダー)
14:30 〜 15:45
<レポーター>
:
株式会社タジマ 小野 剛
【
Advance - 02
】
1 / 25 の PASSJ カンファレンスにおいて、
小川氏のセッション『サービス指向データ
ベースアーキテクチャの実践』を受講して
来ましたので、レポートします。
このセッションは、タイトル通り非常に実践
的であり、セッション内で行われたデモの
ソースリストまで添付資料として配布して
いただけるという至れり尽くせりな内容で
した。 講師:小川 貢氏
SODA についてはマイクロソフトから「サー
ビス指向データベースアーキテクチャにおける SQL Server 2005 」というドラフトが出てお
り、セミナーの中でも紹介されていますので、セミナー終了後、早速ダウンロードして読ん
でみました。おそらくこのセミナーを受けていなければ、一通り読んだ後の感想として、
「ふーん、なるほどね」というところだったと思います。しかし今回のセッションの後で読ん
だので「なるほど!」と感じました。
この微妙なニュアンスをテキスト文字列のみで伝えるのは難しいのですが、つまり概念と
してはなんとなく判ったつもりになるだけで終わるか(その場合記憶の定着率が悪く、しば
らく経つと「あれ?なんだったっけ?」となる)、爽快感とともに「判った!!」と実感できる
か(当然のことながらしっかりと知識として定着する)の違いだと思います。
頭の中で消化吸収されて血となり肉となる感覚ですね。この感覚を得られたのが今回の
最大の収穫だったと感じます。
システム開発の現場では、よく「ユーザは動くものを触るまでは、システムを理解すること
ができない」と言われます。
紙に印刷されたドキュメントを見せられて説明されても、相手の言うことはなんとなく理解
できるので判ったような気になるけれども、実際に出来上がったものをちょっと操作してみ
ると「こんなものになるとは思わなかった」ということが一瞬で判ったりします。しかし、それ
はなにもユーザに限ったことではありません。
私たち技術者も、結局のところ技術文書を読んだだけでは本当に理解することは難しく、
実際にサンプルコードを打ち込んで、自分で動作させてみてはじめて実感として「判った!
!」という境地に達することができるのです。
書籍だけ読んで、一行もコードを記述せずにプログラミングが上達することはないわけです
し。 私たちはユーザに対してシステムを構築して提供する立場ですが、その私たち自身も
システムを構築する際には言語や開発環境、 DBMS といったシステムの構成要素のユー
ザであり、そういう意味では「ユーザの立場」を十二分に体験しているわけです。
私たちがどういうときに「判った!!」と実感できるかを常に忘れずにユーザと接し続けるこ
とができれば顧客満足度も向上するのだろうなぁ、と自分のこれまでについて反省すること
頻りです。
さて、そんなわけで SQL Server の一ユーザである私としては、今回のように新機能を実
際に動かしながら説明していただけるという構成のセッションは涙が出るほどありがたいも
のです。
こうした新機能を利用する際、例えば SQL Server の場合にはまず BOL を参照して概要
を把握した上でサンプルコードを打ち込んで・・・といった手順を踏んで少しずつステップアッ
プしていくものです。
しかし、その中で細かいポイントでつまずいてなかなか先に進めず、いたずらに時間ばかり
を消費してしまうということが多いのは私だけではないと思います。
今回のセッションでは、例えば『クエリ通知で使用するクエリはフィールド名/スキーマ名を
明記しなければならない』といったつまずきやすいポイントや、 Sql Notification Request は
高度なことができるが難しいので Sql Dependencyの方がお勧めといったアドバイス等、有
益な情報をたくさん得ることができました。
時間的な制約から、用意されたすべてのサンプルについての詳細な説明まではしていただ
けなかったのですが、十分楽しめるボリュームでした。
とにかく、SQL Server 2005 の新機能に関するセッションのために、きっと事前に様々な試
行錯誤を繰り返していらっしゃるとは思いますが、 PASSJ カンファレンスという「インターフェ
ース」を通して、私たちの知りたいことを整理して「通知」する「サービス」を提供して頂けた
講師の方々に感謝します。
時間的な都合により、私は懇親会に参加できなかったので、講師の方々や参加者の方々
と「疎結合」なまま終わってしまったのが少々心残りでした。
人間関係だけはサービス指向では面白くありませんね。
以 上
PASSJ Conference 2006 with VSUG
の ページ
「PASSJ Conference 2006レポート DBA-02」
(清家 秀哉さん)
「PASSJ Conference 2006レポート DBA-03」
(今井 文男さん)
「PASSJ Conference 2006レポート Advance-01」
(Lemonさん)
「PASSJ Conference 2006レポート Advance-03」
(國里 康典さん)
「PASSJ Conference 2006レポート Developer-01」
(日比谷 貴昭さん)
「PASSJ Conference 2006レポート Developer-02」
(戸川 大輔さん)
「PASSJ Conference 2006レポート Developer-03」
(山田 直樹さん)
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