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<PASSJ会員レポート> 
PASSJ Conference 2006 with VSUG  「 Developer - 02 」 レポート
タイトル:Visual Studio Team System を活用したソフトウェア開発
講師:酒井 達明 (Visual Studio Users Group Visual Studio 2005 フォーラム ボードリーダー)
14:30 〜 15:45

<レポーター> 戸川 大輔 

【 Developer - 02 
これまで、アプリケーション開発ツールはあ
くまでソフトウェアを開発するものであり、
その開発工程の管理は、別の手段に求め
られる事が常だった。少人数での開発で
あれば「過去の経験」という、ある意味実際
的な、しかしながら俗人的な能力に 依存し
ていた訳である。
大規模アプリケーションの開発においては
様様な工程管理ツールが用いられるも のの、
あくまで開発ツールとは別のツールであり、
「開発優先」の結果、何がし かの無理が発
生した経験を持つ方も少なからずいるものと思う。

本「 Visual Studio Team System を活用したソフトウェア開発」アジェンダで 紹介された
「コミュニケーションギャップによる失敗」は、皮相的にではある が、現実を現したものと
受け止める人も多いであろう。

Visual Studio Team System (以下、「 VSTS 」と言う。)は、まさにその状況を 解決する
手段として提供されたものであり、本セッションは格好のイントロダ クションとして評価さ
れるものである。
会場を 8 割ほど埋めた聴衆の方々は、 皆、「開発の現状をなんとかできないか」という
思いから、本セッションに 参加されたと思う。

さて VSTS は高性能・高機能であるが故、「気軽に使って、その機能を体感 してみる」
という訳には、なかなかいかない。その点、セッションを担当さ れた酒井達明氏の資料、
説明は、VSTS が包括しようと試みた。
 ・運用のための設計
 ・信頼性の工場
 ・品質の向上 早期&繰り返し
 ・予測可能性 & 可視性
を判りやすく説明したものと言える。

デモンストレーションでは VSTS ならではの「アーキテクトの役割」、「単体 テスト」等が
披露された。
一部デモが酒井氏の予定通り行かないというハプ ニングはあったものの、 VSTS が持
つ包括性、即ちソフトウェア開発の設計段階からデバッグ段階までの網羅性を、見て、
聞いて、感じ取れた点は大変有意義で あったと思う。

個人的には「単体テスト ・テストコードによるテスト作成」が最も興味深い ものだった。
ソフトウェア開発と評価をより一体化し、バグの早期発見・ソフトウェアの品質の早期向上
を期する事は以前より求められているが、どうしても開発フローが優先され、且つ、開発と
評価の間に距離が生まれていた。
その 解として VSTS があり、単体テスト機能が用意されている。

今までの評価は「仕様 == そのソフトウェアの機能に基づいてテストする。」 という、当然と
言えば当然であるが、「仕様が定まった上でソフトウェアが 作成される。」というプロセスか
ら見ると、ソフトウェアそのものではなく、 「仕様」という間を挟んだ状態での評価であった。
それが VSTS が提供する単体テストでは、ソフトウェアの各モジュールに密 に密着した状
態での評価が可能となった。

考えても見てほしい。評価したい対象のモジュール(ソース)を選び、「単体 テストの作成」
とするだけで、モジュールのインタフェースに即したテスト コードが生成されるのである。
各インタフェースの動き(引数・返り値等)に あわせた修正は必要となるものの、デモンスト
レーションを見せられ、「こ こまでしてくれるのか」と、正直、驚きを隠せなかった。

勿論、VSTS にはテストコード/テストケースの管理ツールも用意され、様様 なニーズに合
わせた評価プロセスの実行が可能になっている。
余談になるが「単体テスト」の紹介/関連記事 としては
 ・ソフトウェア・テスト PRESS Vol. 1
  特集 3 単体テストの体系的&実践技法 xUnit の使い方とテスト項目の抽出方法 (技術
   評論社)
 ・月刊ウィンドウズ デベロッパーマガジン( 01 / 2006 )
  「”もしも”のときのデバッグ技法」第 9 回 リフレクションでバグを摘み取る (木村佳織) (翔
  泳社)
があるので、興味のある方は、一度、目にされると良いと思う。
VSTS 程大規模なアプリケーションの紹介では、特定の機能のみ深く紹介すると 一部の人
には大きな満足が得られるものの、「その機能には興味がない」と言う 向きには不満が生ま
れてしまう。
また、「全体的に」紹介するのはより多くの 人の方向性とは一致するものの、そのレベルが
どうしても浅くなり「ただ説明 するだけ」に陥ってしまう危険性も無くは無い。

その点、本セッションは要所要所を的確に押さえ、臨場感あるデモンストレー ションにより、
より多くの参加者の知的欲求を満たしてくれたものと思う。
最後になったが、セッションを担当された酒井氏と、このような素晴らしい セッションの場を
用意してくれた PASSJ 及び VSUS の方々に深く感謝した い。

以  上

PASSJ Conference 2006 with VSUG の ページ
「PASSJ Conference 2006レポート DBA-02」(清家 秀哉さん)
「PASSJ Conference 2006レポート DBA-03」(今井 文男さん)
「PASSJ Conference 2006レポート Advance-01」(Lemonさん)
「PASSJ Conference 2006レポート Advance-02」(小野 剛さん)
「PASSJ Conference 2006レポート Advance-03」(國里 康典さん)
「PASSJ Conference 2006レポート Developer-01」(日比谷 貴昭さん)
「PASSJ Conference 2006レポート Developer-03」(山田 直樹さん)

 


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