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| Bill Gates 氏と握手する山本さん |
こんにちは、山本謙次です。今回、2003.02.10-2003.02.12 の日程で MVP Summit 2003 に出席して参りましたので、少しでも皆様にこの感動をお伝え致
したく、ここにレポートします。
● MVP とは:
まず、 MVP とは何かについて。 MVP とは Most Valuable Professional の略で、技術的なコミュニティで活発に活動している人々をマイクロソフト社が毎年一回、世界中から選び、その活動を称えるものです。
MVP Summit とは 毎年一回シアトルで開催される MVP 全体の集まりで、今回が 10 回目となります。
これまでにない特色としては、今年は特に世界中からの参加があったようです。
http://www.microsoft.com/presspass/features/2003/feb03/02-11MVPSummit.asp
http://www.microsoft.com/presspass/press/2003/Feb03/02-11MVPSummitPR.asp
MVP Summit の Agenda はこちら。
https://www.eventregistration.net/mvp2003/Agenda.asp
それでは、この MVP Summit に参加して、何がどうだったか、私の見たものをお伝えしたいと思います。
● MVP Summit 2003 とは:
まずひとつには、この三日間は密度が濃い話が飛び交い、まさに Top Gun なトレーニングに等しいものでありました。 映画
Top Gun では Viper 教官が開口一番、 "You are the elite, the best of
the best. We'll make you better." というセリフを口にしていたことが印象的で したが、すくなくとも今回の
MVP Summit はまさにそのようなものです。
特に US の各製品担当エンジニアやプロダクトマネージャ(マーケティング)、またプログラムマネージャ(開発)と直接話し、各技術、製品について直接のトレーニングを受けることが出来る機会は、そう滅多にあるものではありません。
二つ目として、私の中で出発前と帰国後で大きく変わったのですが、それは、マイクロソフトの開発者のイメージです。これまでは、製品を使用、運用してきているとはいえ日本も
US も顔がなかなか見えない感じでありました。製品を作り、販売する人たちがそれぞれ何を伝えたいのか、どうしたいのかがなかなか見えない、という感じです。スターウォーズのバルカン人のような無表情で硬直気味、という印象を持っていた、ともいえます。
しかし、今回シアトルで各製品の担当エンジニア、マネージャとお会いし、議論を交わしてみると、これらの人々は非常にオープンで、アツいハートを持ってそれぞれのプロダクトに臨んでいる方々だ、とわかりました。「これならば自分達が根ざすコミュニティにも安心して
Tips や新しい、面白い新技術を伝えることも出来るし、逆にコミュニティの意見をマイクロソフトにもっとぶつけてもよさそうだ」と実感できる程
です。これまで描ききれなかったマイクロソフトのイメージが、実は Friendly なモノのようだ、と気付く事ができたわけです。そして、MVP
同士でも、アツいハート、尽きることない技術への探究心をもつ人々ばかりであることを実感しました。
三つ目には、世界中のエンジニアが場に集結していたわけですが、本当にさまざまな職種、さまざまなレイヤーのユーザーがいるのだ、と実感できました。中でも韓国、香港、台湾の人たちと話す機会があったのですが、色々聞いていると、「なんだ、日本と同じなんだな。」と、非常に親近感を感じることが出来ました。システム導入の際に難しいポイントや泣き所の感覚なども、似たような感じなのでした。
● MVP Summit への参加:
▲ 出発初日(Summit 前日)
成田空港を出発、空路で 8 時間。
到着したシアトルは、霧の街でした。数メートル先も見づらいほど。現地時間の日曜日午前 7 時過ぎでしたが、本当に視界が真っ白なほどの霧でした。
その日の夕方、 MVP Summit の参加登録を行い、 Welcome Party に出席しました。会場は私たち日本勢が到着するころには既に、ごった返していて、登録のために長蛇の列に加わることに。全世界から皆が到着していたのですね。時折、英語に混じってスペイン語やドイツ語もちらほら聞こえていました。
登録が済み、ホテルに荷物を置いてから会場入りすると、立食パーティが開かれていました。
日本の TechEd でもパーティがありますが、それよりも人数が集まっている感じですね。 こちらでは MVP Lead と呼ばれる、
US の MVP 担当の各製品グループのスタッフと MVP とで、製品、技術分野に分かれて食べ物、飲み物を片手に、軽くではありますが、熱く議論を交わしました。
なお、時差ぼけ(jet rag) 対策は、出来る限りとっておいたほうがよいですね。私はアジア圏には出向くことが多かったのですが、初めての
US 滞在でしたので、見事に引っかかりました。パーティの翌日が非常にキツかったです。
他のアジア、オセアニア圏から参加した MVP も少なからずそのような症状に悩まされていたとのことで、地域および人によっては、日曜の夕方に帰国、月曜から仕事、という過酷なスケジュールをこなす人もいたようです。
▲ 一日目: 各技術、製品担当エンジニアとのコミュニケーション
大変有意義で、熱い話が進み、密度の濃い時間を過ごす事ができました。
私の担当技術はセキュリティで、関連製品のプログラムマネージャ、プロダクトマネージャ等と、議論を交わす機会に恵まれました。
時差ぼけがでてしまったので、いつもの本調子が出せず辛かったのですが、それを差し引いても有意義な時間でした。そのまま勢いにのって食事に出かけ、そこでも話が弾み、気がついたら夜もすっかり更けていて、密度の濃い時は早く過ぎるものだ、と実感する一日でした。
▲二日目: General Session
マイクロソフトの Executive の方々による基調講演です。
サポート関連の部署を束ねる Lori Moore 氏、 Trustworthy Computing をキーワードにセキュリティ関連の部署を束ねる
Mike Nash 氏、Platform の Jim Alchin 氏、創始者であり、現在では Chief Software
Architect の Bill Gates 氏、熱い演説で知られる Steve Ballmer 氏といった、「顔」揃いでした。
特に Steve Ballmer 氏の講演を待ち望む MVP も多く、台湾や韓国、香港の MVP と休憩中に会話を交わしたところ、「これがあるから今回来たんだ!
」という声もそこかしこで挙がっていました。
この日のセッションでは、総じてどの Executive もコミュニティを大事に気にかけていることを感じました。セキュリティに限った話ではありません。特に
Develper Platform 担当の Vice President である Eric Rudder 氏はその日の夕刻からシカゴで
Developer Summit があるにも関わらず、忙しい中、講演を行ってくださいました。
Steve Ballmer 氏のセッションは、評判はちらほら聞いていましたが、実際に見るのは初めてです。会場全体がノッていました。Ballmer
氏が「よき質問を行った人には、一ドルあげよう。私のサインを入れて。」と会場に話し掛けた途端、質問者が長蛇の列を成していました。
夕方には講演も終わり、 MVP は皆一路、懇親会の会場へと、向かいました。ここでは酒を片手に、リラックスした雰囲気の中、専門分野や出身国を問わず皆がコミュニケーションをとっていました。
私も、これまで互いにオンラインでしか顔をあわせたことのなかった知り合い数名と初めて会話ができ、話が弾みました。
意外や意外、ここで出番が来たのが PASSJ フリースです。期間中はずっと着ていたのですが、この場でその本領を遺憾なく発揮していました。
(笑)
会う人会う人、「何それ?」「コミュニティの名前と URL をメモさせてくれ」と、興味深げに PASSJ ロゴを眺める MVP
が多かったですね。大体、自分のホームグラウンドでもユーザ会として活動する人たちだったと思います。
US ではユーザ会の活動が盛んで、定期的にミーティングを行うコミュニティが多いのですが、そのあたりの詳細は Mindshare
プログラムを調べてみてください。日本の組織も PASSJ や JWNTUG
、 VBUG などが登録している模様です。
http://www.microsoft.com/mindshare/
▲三日目(最終日): 技術セッション
この日は様々な製品、技術に対するクラスセッションの形のセミナが一日中、開かれていました。どのセッションも初日ほど少人数ではないですが、密度の濃い、熱気に満ちた講義と議論を味わうことができました。
ここで日本と本当に違うな、と感じたことがありました。
それは、質疑応答です。日本だと、例えば各地で勉強会など行った場合にも皆さん実感できると思いますが、なかなか質問って出てこないのですね。それが、向こうではセッション中でも質問する人もいるし、数から言っても、一人とか二人とかではなく、前の座席だろうが後ろの座席だろうが関係なく、多くの人が質問します。そういう意味でも面白かったと思います。
また、プラットフォームやサーバ製品関連のセッションに幾つか参加しましたが、皆質問を行い、そこからさらに話が進んでいく非常にペースの速いものばかりでした。タイミングをうまくつかまないと、質問すらできません。あっという間に時間も過ぎていきます。
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Bill Gates 氏と日本のMVP
(左から、古橋さん、江藤さん、Gate氏、小川さん、河端さん、
下左から、渡邊さん、山本さん) |
そのようなセッションがいくつか続き、まだまだ続いてほしい、もっと皆と議論を続けたいと思う中で一日は過ぎ、 気がついたら夕刻、もうセッションも終わりという有様。
最後には Lori Moore 氏による締め括りの講演を終え、熱気に満ちた三日間は静かに幕を閉じたのでした。
今回の会期中、セッションやパーティではずっと英語漬けでした。そのような中、この三日目には日本勢は現在の US Microsoft
Corporation の Vice President, というより 2000 年までマイクロソフト株式会社を率いていた古川享氏とお会いする機会を頂きました。
懐かしい話や日本でのマイクロソフトの歴史など、時には笑い、時には共感できる内容のお話を頂きました。
★ まとめ
冒頭にも書いたとおり、 MVP Summit はまさに Top Gun の世界です。
Conference といってもただの会議ではなく、それぞれの MVP がもっと上を目指し続けるためのポインタとモチベーションを引き出す場です。
そこではマイクロソフトの方も、デベロッパ、マーケティング、サポートと部署を問わず MVP の更なる研鑽に協力を惜しみなく行います。
MVP にとっては、それぞれのコミュニティで自分の「これから」をじっくり見つめるための材料を手に入れ、より一層のレベルアップを図ることが出来るわけです。
是非、この熱気をこれからの活動に反映したいと思いつつ、筆をおきます。
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