| <PASSJ会員レポート> |
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| 「VERITAS VISION 2002 JAPAN」に参加して
山縣 庸
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さる7月23、24日の両日、東京・恵比寿のウェスティンホテル東京において、「ストレージの進化はベリタスから」と題し、メイン会場でのゼネラルセッション(3セッション)を始め、3会場にて合計30のセッションが開催されました。
メイン会場では、協賛各社のストレージ製品の展示があり、またいくつかのセッションでは、ラボと称した実機でのデモも行われました 。
両日とも昼食が出され、午後にはコーヒーブレイクもありました。
そして2日目の最終セッション終了後には懇親会も催され、有意義な 2日間となりました。
◎参加セッション
このレポートの執筆が決定した時点では、すでにいくつかのセッションは満員になっていました。このため選択に制限がありましたが私が参加したセッションは以下の通りです。
7月23日(火):A-1/C-2/B-3/C-5
7月24日(水):G-3/F-1/F-2/F-4/E-5/E-6/懇親パーティー
以下、参加セッションの内で特に興味深かったものに関して報告します。
◎ディザスタリカバリ トラック:A-1「強固なエンタープライズシステム構築のためにストレージアーキテクチャを再考慮する」
企業におけるディザスタリカバリとはどんなものであるか。またどのように考え対応し技術的問題を解決すれば良いのかといった解説がありました。
またいくつかの書籍の紹介があり、その中の一つ「エンタープライズディザスタリカバリ」は、講演者であるリチャード・バーカー氏他 ベリタス
や他企業による共著で、この翻訳版が「VERITAS VISION 2002 JAPAN」参加者全員に配布されました。
2001年9月の NW 証券取引所(NYBOT)の事例研究
事前にホットスタンバイサイトを用意していたので、他の企業より回復が早かったという事例です。具体的には、24時間以内にビジネスを継続ずる準備が整っていたそうです。
●回復の力の高いアーキテクチャとテクノロジー
・「Any to Any」ストレージ アーキテクチャ
・データプロテクションのマルチレイヤ アーキテクチャ
・仮想化
・クラスタリングとレプリケーション アーキテクチャ
・グローバル ストレージ管理アーキテクチャ
◎SAN ソリューション トラック:B-3「SAN 環境構築ラボ」
SAN 環境を構築する際に必要となる考慮点について、実機(Brocade FC-SW)を使用したデモを交えて解説がありました。
●SAN の特徴
●SAN の構築とデモ
・FC-SW の紹介
・アドバンスドゾーニング
・ End-to-End パフォーマンスモニタリング
・ ファブリックヘルスモニタリング
・ ゾーニング/トランキングデモ
・ Core−Edge トポロジ移行デモ
この移行デモでは、ノンストップサービスで移行(拡張)ができる事が示されました。
●注意点
・可用性を求める場合には必ずファブリックを冗長化する
・トランキングと可用性はトレードオフの関係
●VERITAS SAN Point Control の紹介
別セッションで本製品の紹介があったのですが、本セッションにおいても操作性等に関してデモを交えた紹介がありました。
◎テクノロジ トラック:C-5「iSCSI vs Infiniband vs Fiber Channel 最新技術解説」
次世代テクノロジを比較検討し、ヘテロジニアスな SAN環境におけるソリューション選択方法および、今後の技術動向について解説・説明がありました。
●IPストレージ
・ IETF 規則に従うと「TCP を使用する必要がある」
※「TCP ストレージ」の呼称の方がふさわしいなどということも聞かれました。
・ 3つの IP ストレージ方式:iSCSI/FC-IP/iFCP
●iSCSI
・TCP への SCSI の直接マッピング → 3つの実装方式(HBA/NIC/TOE:TCP Offload Engine)
・IBM が策定し、多くに企業がサポート
●FC-IP
・ TCP/IP インフラを通り抜ける FC フレーム
・透過的な SW間リンクオペレーション
・Brocade などのために策定
●iFCP
・TCP 上で FCP(FC への SCSI マッピング)フレームをトランスポート方法を定義
・ Nishan Systems が創出し、同社のみがサポート
●Infiniband(= Infinite Bandwidth:無限帯域幅)
・チャネルベースのスイッチファブリック I/O アーキテクチャ
・ 業界大手7社がサポート:Compaq、DELL、HP、IBM、Intel、MS、Sun
●iSCSI、FC-IP、Infiniband、FC 比較
◎テクノロジ トラック:F-1「SAN セキュリティ最新技術解説」
「SAN セキュリティ テクニカル アップデート」と題し、SAN
環境のセキュリティについて現時点での最新技術、方法論、使用するべきツール等の解説・紹介がありました。
※本セッションの情報は、講演者が SNIA 用に開発した SAN セキュリティチュートリアルの一部分に基づいているそうです。
※参考:www,snia.org
●SAN セキュリティのリスクを特定するプロセスの定義
・「SAN にはセキュリティソリューションと呼べるものはありません」とのことです。
・ リスク分析のプロセス
+ SAN の各々の設備に対し以下を定義:
* 守られるべきリソース
* リスクのカテゴリ
* アタックポイント
* 攻撃手段
+ 「予想される損失」を分類:低・中・高
+ 「脅威の評価」および確率
+ リスクの「重要度」の計算
+ 攻撃方法に対する、対抗手段の開発
+ 対抗手段に関して、リスクの重要度の軽減度を評価
+ 対抗手段のコスト効率を評価
+ (そして、繰り返し、繰り返し...)
- 現在のベストプラクティス:7点
●コンピュータセキュリティにおける管理エラーのトップ7
◎テクノロジ トラック:F-2「IP を活用した SAN とその事例」
SAN の発展経緯から NAS や iSCSI と言った IP系ストレージを活用した新しい SAN の形態である IP SAN
についての解説、またその応用方法と適用事例が紹介されました。
●SAN を利用したストレージ統合
・ SAN のメリット:複数パスによる同時接続
●ストレージ装置の接続形態とその特徴
・DAS(Direct Attached Storage)
・ SAN(Storage Area Network)
・NAS(Network Attached Storage)
・ iSCSI(internet SCSI)
※「このなかで、SAN は、ストレージの接続形態ではなくネットワークの形態を表しているのに、一般的には、SAN と NAS
というように、同列で対比される。これは、八百屋と肉(肉屋ではない)を比較するようなもので、比較の対象としてはおかしい。」とのことを言われた。
●従来の SAN(FC SAN)から IP を利用した SAN(IP SAN)
・IP SAN を利用するストレージ装置:NAS/iSCSI
●ハイブリッド SAN
・IP SAN と FC SAN 双方のメリットを享受
・適材適所で活用しトータルな SAN環境の構築
・ Hybrid SAN 活用事例紹介
◎テクノロジ トラック:F-3「ストレージバーチャリゼーション最新技術解説」
オンラインストレージバーチャリゼーションの技術解説、導入方法、導入メリットの説明をしていただき、導入するに当り直面する問題点などについて解説がありました。
●ストレージの仮想化
・定義:利益を生み出すための、1つ以上のストレージデバイスの調整された制御と管理
・ 目標:ストレージリソースの最適化
・分類:ブロック/ディスク/テープ、テープドライブ、テープライブラリ/ファイル、レコード
・従来の技術
+ ディスクバーチャリゼーション
+ ブロックバーチャリゼーション
●Provisioning
・ 従来の技術
+ RAID サブシステム
+ ボリュームマネージャ
●新しい技術
・「インバンド」バーチャリゼーション
・「アウトオブバンド」バーチャリゼーション
●SAN の提供に関する所見
・ ストレージネットワーク内の各コンポーネントには:
+ 一意の容量がある
+ 独自の管理機能がある
→コンポーネントベースの管理には、本質的に欠陥がある
・VERITAS のアプローチ:SAN Point Control
◎データプロテクション ソリューション トラック:E-6「VERITAS NetBackup パフォーマンスチューニングの考慮点と実装」
VERITAS NetBackup のパフォーマンス設計とチューニングに関して、性能を最適化するための考え方と実装への考慮点について実践的な解説がありました。
●チューニングとは?
- バックアップ・リストア/リカバリの計画内の「パフォーマンス計画」の一部
●テーマ
- 転送時間の短縮
- バックアップのためのオンライン停止の最短化
- サーバ負荷の軽減
●取り組み
- 通常パフォーマンス設計&サイジング&チューニング
- スペシャルチューニング→サーバレスバックアップ
●パフォーマンス設計&通常チューン
- 正しいサイジングとパフォーマンス設計が必要
- チューニングは遅いデバイスを速くするものではない
→デバイスの持つ能力を引き出すのがポイント
●サーバレスバックアップ
- ミッションクリティカルなシステム対応
+ 24時間とめられない
+ バックアップの負荷をかけられない
-メリット(うまくいけば……)
+ コールドバックアップ = 数分停止でオンライン再開可能
+ バックアップ中のマシン負荷 = ほとんど影響なし
●LAN フリーとサーバフリー
・ いずれも厳密には「フリー」ではない
+ メタデータはターゲットから LAN経由になる
- ネットワークバックアップ → LANフリー → サーバフリー
●VERTEX 技術
・通常のバックアップに耐えられないクリティカルなシステムに最適
・スナップショット技術
・サーバレスバックアップ
・VERTEX = Snap + Map + Copy
◎懇親パーティ
2日目の最後は、ベリタスおよび パートナー、ユーザ間の親睦を深めるために懇親パーティが開催されました。
パーティは立食によるバイキング形式で、途中、「パパイヤ鈴木とおやじダンサーズ」によるミニライブがあり、大変盛り上がりました。
また、最後の締めくくりとして大抽選会が行われ、予定のプレゼント(特賞、1等、2等)以外に、Microsoft社による Xbox
のプレゼント提供がありました。残念ながら私は当りませんでした。
◎参加者や会場の雰囲気
各セッションとも会場時間前に長蛇の列ができており、また、各会場ともほぼ満席に近い状態でストレージテクノロジーへの関心の高さが見受けられました。
私が参加したセッションの中では、特に、E-6 が満員だったようで、資料の予備も残っていなかったようです。
◎最後に
この2日間は、目一杯セッションに参加した大変有意義な時間であり、今後のストレージを使用したシステム設計・構築・運用に大変役立ちました。本セッションを開催してくださった
ベリタスソフトウェアに対しお礼を申し上げます。また、レポートの機会を与えてくださった PASSJ
事務局の方々には、大変感謝しております。ありがとうございました。
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