| PASSJ のセミナーは初参加だったのですが、思っていたより参加者が多く、あらためて SQLServer 2005 への注目度の大きさを実感しました。私の専門はアプリケーション開発であり、基盤的な知識が乏しいため内容が汲み取れなかった点があり、少々偏ったレポートとなっておりますが、その辺りはご勘弁ください。
【Session-1】
SQL Server 2005 April CTP のトップ 10
松本さんが SQL Server 2005 で強化された機能から 10 つの機能を順序を付けてあげられ、それぞれの内容についてデモを交えて解説されました。
私自身は去年から SQLServer 2005 についてベータ版を試用していたのですが、 SQL Server 2005 の機能をあまり網羅的に意識したことはなかったので、今回の トップ 10 の紹介は SQL Server 2005 の特徴を整理する上で大変助かりました。
興味深かった点としては、「T-SQL と SQLCLR の使い分け」です。職場では .NET のシステム構築の仕事に従事しており、その関係上 SQLCLR にはずっと注目していました。
ビジネスロジックの管理負荷削減の面から、 SQLServer 2005 のストアドプロシージャは当然 SQLCLR が主流になるのだなと考えてました。ところが、「SQLCLR ばかりアピールされているが T-SQL も機能向上している。 T-SQL でできないところだけ SQLCLR を使うのが現実的でなないか?」というお話には一瞬拍子抜けしましたが、確かにという納得感もありました。これからは何でも .NET 化だという意識があったので、現実的なお話だと痛感しました。
またちょっとしたことかもしれませんが、 ROW_NUMBER でのページングやデータの暗号化 (データ暗号化の是非は別にして) のお話は身近に感じてわかりやすかったです。
SQL Server 2000 ではドキュメント化されていなかった管理系のコマンドを紹介していただいたのはありがたく、また SQL Server 2005 ではそれをよりわかりやすく確認できるようになったことは 一利用者としてはうれしく思いました。
全体的に内容が濃い割りに時間が短かったので、説明のペースが早く、デモなどを十分に理解することができなかったのが残念です。
【Session-2】
SQL Server 2005 上のパフォーマンスとスケーラビリティの改善
現在 SQL Server の大規模なシステムのチューニングをされているということで、非常にリアルなお話が聞けたと思います。
SQL Server の内部アーキテクチャを説明され、「CPU 負荷が高いが、よくよく調べると I/O の問題であることが多い。 SQL Server の内部構造を知ることが大切である。」というご説明は非常に勉強になりました。パーティショニングの重要性、特に最初にデータサイズの見積もりを行い、「初期の段階」で十分な容量を確保することが大切であるとおっしゃってました。 SQL Server は比較的簡単に設定できてしまうので、"自動" 設定にまかせがちだったのですが、見直すべきとの認識を得ました。
また、 SQL Server 2005 のデータベースミラーリング、フェールオーバーの紹介をされました。興味をもったのは非同期にミラーリングしているときのフェールオーバーです。すごい機能ですが、どのくらい実用的かどうかのご意見も伺いたいところでした。
【Session-3】
SQL Server 2005 BI の新機能
SQLServer2005 におけるデータ変換、データ分析、レポート作成機能の話です。
データ分析、レポート作成の方はこれまであまり縁がなったので、ピンと来てませんでしたが、データ変換の方はシステム開発においては既存データからのデータ移行の要件が少なからず存在するため、非常に興味深く聞かせてもらいました。
面白かったのは、デザイン時に「制御フロー」と「データフロー」を別々に考え、このデザインをビジュアルツールでプログラムレスでできるという点です。変換先がアダプタという構成になっており、将来応用されそうな点も非常に興味深いです。もちろん現実的にはすべてのロジックをビジュアルで行うのは難しいでしょうが、敷居が低くなったのは歓迎です。"緩やかに変化するディメンジョン" など、よく理解できない用語もあったのですが、全体的にわかりやすく、ポイントは理解することができました。
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