| 昨年秋から SQL Server に関わるようになった私。マイクロソフト社の無料セミナーや、PASSJ の記事、ML、掲示板などを参考にさせていただきながら、なんとか進めている日々です。2000 では、データベースエンジンのみをメインに使っていましたが、5 月中旬から 2005 の BI 機能を評価しろとのお達しを受け、インストールと情報収集と行っていました。ですが、開発の中心になる Visual Studio 自体、私には未経験のものでしたので、勝手が良く判りません。そんな折に、まだ今回のセミナーの枠が残っていることを知り、参加させていただくことにしました。
1. SQL Server 2005 April CTP トップ 10 ( 講師:松本崇博さん )
松本さんのお話は、昨年秋の PASSJ アフタースクールに次いで 2 回目。その時のお話で、SQL Server への恐怖感が無くなったと言っても過言ではありませんでしたので、再度お話を伺える事、とても楽しみでした。今回もまた沢山の資料が用意されていて、本当に SQL Server がお好きなのだと実感。
しかも、「トップ10を絞るのが難しいくらい」との、ご本人のお言葉。
私自身は、事前に 2 週間ほど触れていましたが、管理ツールが変わった、あるいはパフ
ォーマンスが良くなったくらいにしか思っていませんでした。ですが、実際ご紹介いただくと、かなりの数の機能が追加されている事に驚きました。
個人的に興味を惹いたのは、3 位の「セキュリティの強化」。データ暗号化のデモには、「ここまで出来るんだ!」と驚きました。もう 1 つが、7 位の「vs Oracle」。Oracle を使っていたころは
V$ 表やディクショナリをチェックするのが当たり前だったので、SQL Server 2000 を触った当初、「ロックやセッションの状態って、どうやってチェックするのかな?」と、だいぶ戸惑った記憶があります。
2005では、Oracleと同等の機能や概念が組み込まれているようなので、DB 管理者の方が、もっと双方を使い分けて利用する機会も増えるのかな、などと感じました。その他、XML や Web サービスの機能についても知りたかったのですが、私自身もお腹いっぱいという感じ。これから触って、確かめたいと思いました。
2. SQL Server 2005 上のパフォーマンスとスケーラビリティの改善 ( 講師:熊澤 幸生さん )
SQL Serverのチューニングの話題は、あまり雑誌やネット上では触れたことが無く、そもそも OS が特定されている以上、管理者が気にせずとも勝手に最適化してくれるのでは…などという、甘い考えを持っていました。
ですが、大規模サイトとなると、そうは行かないということ、パフォーマンスチューニングの重要性を思い知らされました。何しろ自分の関わっている仕事とは、全く桁が違う!年間で億単位のデータの処理が必要、それを支えるために 64bit CPU を何十発も乗せている....と言ったお話には、なんとまあ途方も無いお話なんだろうと、ため息が出ました。
それでも、データベースエンジンは、大小の規模を問わず、使う側の指示通りに仕事をしてくれることには変わりがありません。熊澤さんが、まとめとしておっしゃった、「まともなコードを書く、やるべきこと (データの物理配置やインデックスの設計など) はちゃんとやる、日々の運用をきちんとする」という点は、私には全く抜けていた事でしたので、心を改めなくては...と思いました。
また、もう一つ、「内部構造を知る事も大事で、そうすればデータベースのことがもっと判るようになる」というお話も、興味深いものでした。DBMS と言うからには、きっと賢い管理システムが動いているのだろう、ということは感じながらも、SQL Server のアーキテクチャの実態はどんなものか、今まで知る機会もありませんでしたので、OS そのもののような制御を行っているという、本当に貴重なお話を聞くことができました。 個人的には、パーティショニング(スライディング・ウィンドウ)のお話に興味を持ちました。また、「ああ、あのテーブル、設計しなおさないといずれ破綻しちゃう...!」などと焦りも覚えたりして、とても刺激のあるセッションでした。
3. SQL Server 2005 BI の新機能 ( 講師:長崎 友嘉さん )
BI 系の情報収集は、今回の一番の目的でした。また、講師の長崎さんには、ML で質問をした際にお世話になっていたので、ぜひお話を聞きたいと思って楽しみにしていました。
長崎さんご自身は、特に Integration Services が一押しだったようです (他社 ETL の値段に比べると、非常にお得との事)。バックアップや Export の為に、2000 の DTS の機能は少し使っていましたが、どれも統一性が無いし、個別のジョブで実行していたりするので、誰かに操作をお願いするにも、自分しか管理出来なかったり、自分でも忘れていたりする始末。
Integration Services を使って共通する作業を再利用したり、データ取得・変換のフローを可視化できるようにしておけば、メンテナンスも引継ぎも楽だなあと感じました。それを Visual Studio 上で作成する、というのは、なんだか不思議な気もしましたが、開発ツールが統一されているので、一度慣れてしまえば、楽なのかもしれません。
Analysis Services については、まだ私が勉強不足なところもあって悩ましいところで、設計手法なども学ぶ機会があれば嬉しいなと感じています。また、どのサービスも単一のホスト内で収めずに、分散・独立して稼動できるからこそ、ネットワークの知識も今後もっと必要になるな...とも感じました。
お礼など
お土産に、Microsoft 社様から April CTP と Visual Studio のインストールメディアをいただきました。

すでに CTP June もオンラインでダウンロード可能ですが、やはり手元にメディアがあるのは、何かと助かるものです。製品の最初のリリースは、なかなか敬遠しがちですが、PASSJ の皆さんの要望がマイクロソフトの開発陣に取り入れられたというお話や、十分な評価期間があるということに、正式リリースへの安心感が持てました。松本さんがおっしゃっていたように、多くの皆さんに事前に使っていただいて、その声が、後に続く RC、製品版にたくさん反映されることを願っています。 最後に、PASSJの皆様、協賛の方々へ、このような機会を下さったことを、心から感謝させていただきます。
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