2003/03/25、渋谷マークシティ17Fにて開催されました「バックアップセミナー」についてレポートします。
本セミナーは以下の2部構成となっておりました。
1.「SEのためのバックアップ」基礎講座 (講師:池田
孝 氏)
本セッションは「SEのためのバックアップ&リストア」JDSFデータ・バックアップ・ソリューション部会 (著) の内容をもとに配布資料が構成されていたため、興味のある方はご一読されるとよいかと思います。
2.「最新版 Backup Exec(tm) 9.0 のご紹介」 (講師:石井 明 氏)
本セッションは製品のご説明が中心でしたので、製品に興味がある方は、ベリタスソフトウェア株式会社のホームページをご覧戴けるとよろしいかと思います。
では、私が気になった点を中心にレポートを進めて行きたいと思います。
【バックアップに対する関心への高まりについて】
私自身の案件対応の経験で恐縮ですが、以前は「バックアップは標準のWindows Backupでまかなって」と言われるケースが多かったのですが、最近はディザスタリカバリや、リカバリ時間をどれだけ短く+手順をどれだけ簡略にできるかについて関心が高いお客様が多くなりました。
と言っても、2002年現在、日本のストレージ売り上げは世界市場の17.3%を占めるのに対し、バックアップソフトウェアのシェアは5.2%しかないとのことです。
また、バックアップソフトウェア市場においてVERITAS社はシェアNO.1(56%)を占めているとのことです。
これは、WindowsNT3.5の時代からバックアップソフトウェアをMS社と共同開発してきた歴史と実績によるものです。
【アメリカでのディザスタリカバリ事情】
ディザスタリカバリの先進国であるアメリカでは、例えば地理的に離れたNY支店よりバックアップ媒体を取り寄せ、リストア手順書に従い作業をしています。その様な一般的に作るリカバリ手順を作成するだけでなく、大地震が発生などで、運用管理部門の部長が事故にあった場合は、課長が復元の責任を担う、等の人的なディザスタリカバリも計画するそうです。(そんな想定をされる部長も悲しいですね)
【RTOとRPO】
ところで、皆さんはRTOとRPOという言葉をご存知ですか?
・Recovery Time Objective (RTO) : システム復旧までの目標時間
・Recovery Point Objective(RPO) : データ保護目標
データ障害や災害発生時に、データを確実に保障する時点の目標(RPO)と災害復旧させるまでの目標時間(RPO)をきちんと定義することの重要性を再認識しました。
【バックアップモデルについて】
バックアップモデルと特長についてご説明があったので表に纏めます。
特徴を把握してそのシステムにあったバックアップモデルを選定することが重要です。
その他、セミナーの中でご紹介いただいたノウハウを箇条書きで示します。
Q1.光ディスクはバックアップメディアとしてどうですか?
・テープと比較し容量は小さい(4.7GB〜9.4GB)
・転送速度が遅い(3MB/sec〜5MB/sec)
・アクセス速度を活かして階層管理などに使用すればOK
Q2.最近話題のディスクバックアップは今後の主流になるの?
・ディスク自体は安くなってもコントローラ等を含めて考えるとまだまだテープが安価
・目的に応じて選別が必要
Q3.ドライブ容量で”非圧縮:6TB、圧縮:15.6TB”等の値はどのように扱えばよいか
・容量見積もり等は”非圧縮”の値を用いて実施するのが無難
・対象ファイルをZIPにしてみて参考にする
・圧縮に効果的なファイルや不向きなファイルがあることを考慮
・サーバで圧縮した上に、ライブラリでも圧縮すると、結局ファイル容量が増えてしまうことがある
Q4バックアップソフトウェアは何を提供してくれる?
・バックアップに関する各種の付加価値を提供
・対応デバイス/OS/アプリケーションの多さを利用した一元的なバックアップ運用
・バックアップ/リストア時間を短縮/単純化する仕組み
・いつ、どんなファイルを取得したかを一元管理する仕組み ・・・
所感ですが、VERITAS社の製品はやはりWindowsとの距離感が近いのが魅力的でした。
また、シェアNo1だからこそできる、多くのユーザ要望を集めて製品を改善してきている実績も評価に値します。
今後も、システム運用において、人が実施することはなくならないでしょうが、人がやると生まれる“ミス”もあります。
定例化した作業、管理作業等をうまくバックアップソフトウェアに任せて、快適な運用をお客様に提供して行きたいと決意を新たにできたとても有効なセミナーでした。
|