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バックアップセミナー
2003/3/25(火)開催

<参加者レポート その2>

最新バックアップ事情

レポーター:今野 稔


春の小雨が降る中、3月25日に実施されたPASSJセミナーについて報告する。
セミナーは2部に分かれていて、1部はJDSF副理事長 シーティーシー・エスピー(株)池田 孝氏の“「SEのためのバックアップ」基礎講座”、2部はベリタスソフトウェア株式会社 石井 明氏の「最新版Backup Exec 9.0のご紹介」である。

【1部:「SEのためのバックアップ」基礎講座】
本内容は最近発刊された「SEのためのバックアップ&リストア」(IDG刊)のダイジェストとして、90分のセミナーに合わせて項目をピックアップした内容になっている。
セミナーは、JDSFについて、何故バックアップするのか、バックアップの歴史、バックアップのメディア、テープライブラリとは?、バックアップソフトウエアはなぜ必要か、リストアの留意点、ディスクバックアップVSテープバックアップ、バックアップテクノロジーのコンフィグレーション、バックアップ製品カタログの読み方と資料が章立てられた資料に沿って説明が補足された。セミナー内で興味をもった内容を報告する。

【バックアップを取り巻く環境】
昨年のアメリカテロ以来、いかに早くデータ復旧しビジネスを立ち上げるかが企業の存続に影響することがわかり、バックアップやディザスタリカバリに注目されてきている。ディザスタリカバリが日本では検討している企業が多いものの、実施となると今ひとつ踏み込みが弱い。日本では経営者トップの理解が得られていないのも普及しない原因の一つであるが、アメリカでは当事者(データを復旧する担当者、業務を理解している人)が災害等で死んでしまったことを想定して、データを復旧して、業務を継続するためのマニュアルを作成することが盛んに行われているそうである。日本では担当者レベルでの検討となり、「自分が死んでしまう」までの腹をくくった担当者がいないため、実現レベルまで達していないため普及が今一歩なのではないかと思った。

【バックアップテクノロジーの変遷(コンフィグレーション)】
バックアップテクノロジー変遷はお客様の要請事項(高速、短時間でのバックアップ、管理の容易さ、コスト・パフォーマンス)に添って、数々のテクノロジーが組み合わされて進化してきていることが理解できた。単体バックアップからネットワークバックアップとなり、ネットワークがボトルネックになりLANフリーバックアップ、つまりSAN、NASなどの技術につながる。これらSANとNASをよい所を組み合わせた、SAN/NAS共有環境が現時点での最新テクノロジーのようでそれぞれを並べてみると時代の流れがよく判る。
池田氏は時間の制限から、資料の内容は一つ一つ踏み込んでいないため詳細については市販本で確認して欲しいと言っておられたが、わかり易い説明で、はじめてバックアップに携わるSEはぜひとも聞いておいて欲しい内容だった。

【2部:「最新版Backup Exec 9.0の紹介」】
Windows Server 2003のリリースに合わせてVERITAS社から提供されるBackup Exec 9.0をVERITAS社のSEである石井 明氏から紹介された。氏は現場を経験しているSEのようで、話をしている時にも実際に自分で操作、運用している立場でのコメントを言っておられた。

【VERITASが強い訳】
さて、内容はVERITAS社の状況説明からBackup Exec 9.0製品の新機能説明である。冒頭のVERITAS社の状況説明で、この会社が世界シェアでNO.1の理由がわかった。それはマイクロソフト社のOSの一部機能(当然バックアップ部分関連)をVERITAS社の技術者が開発していることである。出来上がる製品の信頼性も他のソフトと比較して高いことが容易に推測できる。

【セミナー内での発言内容】
Backup Exec 9.0ではWindows Server 2003への対応や顧客要望を取り入れた数百の機能リリースがあるとのこと。それぞれの機能解説はカタログ等で参照されたほうがより詳しいと思い、本報告では省かせて頂くが、セミナー中、石井氏が面白い発言をしていたことを報告する。それは、氏が顧客からの質問で「どのバックアップソフトを使用するとバックアップ取得時間が短くなるのか?」と言われることが多いという、答えは「どのベンダのソフトも単純に取得するだけなら時間ほとんど変わらない。変わったとしても誤差の範囲」。ソフトはバックアップハードの処理時間を上げることはできない。しかし短くする方法はあると氏は言う。「データの取得方法や、既存のバックアップのしかけを見直す処理効率向上」で処理時間を見直すこと、たとえばBackup Exec 9.0ではWindows Change JornalやNTFSボリュームのシングルインスタンス(SIS)バックアップ等がサポートされており、検索効率やリンクされた情報のみを取得するなどの内部の改善がされている。
パフォーマンス対策だけではなく、管理性の向上、信頼性の向上(IDR機能拡張等)、アプリケーションデータの管理性向上、操作性に向上に対して過去最大規模の機能拡張が行われており、時代にふさわしい機能を十分に兼ね備えたバックアップソフトウエアであると感じた。ただ、ユーザが機能を理解し使いこなせるか心配だ。そのためにも必要とする機能やベストな使い方などの実例があるとなおよかったと思う。それは有償セミナーの範囲なのかもしれないが…。

最後に本セミナーに参加させていただき、講師の方々とPASSJのスタッフのみなさまに改めてお礼を申し上げます。

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