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Webテクノロジーセミナー 第 1 回 2002/5/29(水)開催

<参加者レポート>

Webテクノロジーセミナー第 1 回に参加して

レポーター:山縣 庸


第 1 回のWebテクノロジーセミナーに参加してきました。セミナーは「ASP.NET」と「Webテストソリューションセミナー」の2部構成で、それぞれWebテクノロジー分科会のボードリーダーである小川 貢氏と、エンピレックス(株)セールス・エンジニアの山岡英明、海老原満の両氏が講演されました。その内容を以下にレポートします。

■第1部:「ASP.NET」
講師 株式会社 CRC ソリューションズ 小川 貢氏
(Webテクノロジー 分科会ボードリーダー)

最近いたるところで耳にする単語、「.NET」に関する話です。ここでは主に以下のような内容が採り上げられました。
・Microsoft .NET Framwork
・ASP.NET
・ADO .NET
・Web 負荷テスト
では、それぞれのテーマ毎に、セッションの内容をまとめてみましょう。

Microsoft .NET Framework
「Microsoft .NET Framework」は、今後のWindowsアプリケーション開発においてキーとなる重要な概念です。その.NET Framework とはどんなものであり、どのようなメリットとデメリットがあるかを、小川講師は簡潔に示してくれたと感じました。
また少しではありましたが、先行対抗馬であるJavaとの比較もあり、より客観的にMicrosoft .NET Frameworkを捉えることができたのは良かったと思います。ただ、大枠に関しては既に色々な雑誌記事で採り上げられ、また、先日のMSCでも話題となっていたので、ここではもう少しポイントを絞り、ASP.NET や ADO.NETといった細かい部分により力を注いで欲しかったという印象もあります。

ASP .NET
これまで「ASP」と呼ばれてきた、アプリケーション形態の .NETバージョンです。 .NET Framework上におけるWebプログラミングの新しいフレームワークとして利用します。当然ASP との違いがあるわけで、その違いをメリット/デメリットに分けて解説されました。その中でも、
「これは、今後Windows Web アプリケーションの中核をなす技術です。今はまだこの技術に関する技術者が少ないので、今の内にしっかり覚えて、今後10年この世界で飯を食っていけるようになりましょう。」
という小川講師の檄(げき)が印象に残りました。

ADO .NET
ADO .NET は、ASP .NET の中でも、SQL Server などのDatabase にアクセスするために必須の技術を提供します。ADO .NETでは、Databaseだけでなく、色々なデータにアクセスするためのData Providerをそれぞれ指定することで、それらのデータへ透過的にアクセスできます。
既存のADO とはデータ・アクセスに関する設計思想が異なるため、当然これまでADO でアプリケーションをプログラミングしてきた方には注意が必要です。講義ではこの点に関しても十分な解説がなされました。
また、デフォルトで提供されているData ProviderであるSQL Server .NET Data Providerを使用してSQL Database にアクセスする、ADO .NET プログラミング・デモを各主要モデル(接続/検索/追加/更新/削除)に対して実施してくれたのは、なかなか面白い試みでした。

Web負荷テスト
講義の後半では、第2部の内容にもつながる負荷テストに関しても触れていました。その内容を簡潔にまとめれば、「みなさん、横着しないで、きちんとテストしましょう。」ということになります。ここでは簡単に製品群の比較があり、なかでも「e-Test Suite」が良いとのことでした。

<全体の感想>
●全体的に、手元の配布資料に載っていない話題・説明が多かったので、できればノート欄を使用して、説明書きを入れて欲しいと思いました。これは、今後のセミナーの配布資料にあたってぜひ留意して欲しい点です。講師の補足説明を記述できるだけでなく、参加者が講師にコメントを求める上でも有効です。
●資料に絵や図版が少なすぎると感じました。スライドに絵や図版をもっとふんだんに採り入れて、それに関する解説をノート欄に盛り込めば、参加者にとって大変役立つ資料となります。
●.NET Framewaork およびASP.NETは、今後の企業や組織にとってデータウェアハウスや大規模なオンライン トランザクション処理 、インターネット ビジネスなどをマネジメントするためのシステムやアプリケーションを構築する上で、重要かつ不可欠な技術となります。今回のPASSJ Web テクノロジー分科会の次のステップとして、ハンズオン セミナーなどが実施されれば良いと思いました。

■第2部:「Webテストソリューションセミナー」
講師:エンピレックス(株)
WATグループ セールス・エンジニア 山岡 英明氏
WATグループ セールス・エンジニア 海老原 満氏

この第2部では、「Web を開発する際、きちんとテスト(特に負荷テスト)してますか?」というのが主題です。まず、以下に主なテーマを紹介します。
・Webアプリケーションにおける負荷テストの必要性。
・統合テストツールe-TEST suiteご紹介&デモ。

Webアプリケーションにおける負荷テストの必要性。
Web でそれなりのシステムを構築すると、2層なり3層なりのシステム【Web(-App)-DB】となります。そこで、公開前にネットワークを含めシステム全体のテストをして、ボトルネックを把握・解消しておくことで、どれだけWeb公開の失敗を防げるのかを、統計や講師自身の経験をもとに解説されました。
特に、テストをした際、どのような視点からボトルネックを見つけ出していくかを、実際のテスト結果に基づいて解説してくれたのは大変有意義でした。

統合テストツール「e-TEST suite」ご紹介&デモ。
続けて、これらのボトルネックを見つける手段として、講師の所属するエンピレックス社の製品「総合テストツール e-TEST Suite」を紹介しながら、各ツールの目的別使用方法の呈示がありました。あわせて、各ツールのデモがあり、実際の使用感が分かったことで、大変有効かつ魅力的なセミナーとなりました。
また、「このツールが他社製品とどのように違っていて、どのように優れているか」ですが、思わず「なるほど」と思う点が優れているのです。ここではスペースがの都合で詳しい説明は省きますが、まさに痒いところに手が届く感じです。
なお残り時間が少なく、当日の目玉であった、日本初公開のCOMコンポーネント用テストツール「FirstACT」のデモを実施できなかったのが残念でした。

<全体の感想>
Web(Web アプリケーション)を公開する際に重要なことは、サービス・インの日から安定して運用できることだと思います。そのためには、開発・構築の早い段階からテストを実施し、早期にボトルネックを発見して解消することが不可欠です。
そうした意味で、このセミナーで紹介されたようなツールを使用することは、Web開発・構築を成功させる上で大変有効な手段であり、しかも短期に安価で高品質に仕上げるコツであると感じました。

<当日の参加者や会場の雰囲気について>
意外にも若い開発者ばかりではありませんでしたし、女性も多く参加していました。皆さん静かに聞き入っておられ、「Web テクノロジー」への関心の高さが見受けられました。
最後に、各講師の方々ならびにエンピレックス社に対し、今回のセミナーに関してお礼を申し上げます。

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