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VERITAS Indepth for SQL Server 製品紹介レポート
実施期間:2005年2月

レポーター: 太田 久仁昭

 

1.製品レポートに応募した動機について

 弊社では SAP R/3 の DBMS として SQL Server を利用しております。
  Oracle 環境では各社よりパフォーマンスチューニング関連のツールが各種発売されているよう
  です。
  しかし、同等のものが SQL Sever にはなく、またアドオンを中心としたプログラムの性能評価は
  必須であることから、何らかのパフォーマンス管理ツールを探しておりました。
  今回評価したツールは以前 Precise 社から発売された時から注目してきました。
  今回、SQL Server 対応版が出たということで製品レポートに応募させて頂きました。
  同時に PP の本番を迎え、MRP の評価を行う予定であったため、グッドタイミングでした。

2.自己紹介

 SAP の BASIS 技術者として約 3 年の経験があります。NT/MSSQL のコンサルタントの資格も
 取得しております。(Certificate 2002)
 Windows + SQL Server の環境を利用しているため、パフォーマンスに対してはいろいろ危惧
 しておりましたが、通常のパフォーマンスチューニングを行うことで、成果を得られることを
 実感しており、ストレステストの重要性を再認識しているところです。

3.レポート

 3-1 インストール

   @)インストール

     サーバー構成は、監視用の VERITAS i3 サーバー、非監視の SQL Server となります。
     非監視は SAP R/3 の DB サーバー、i3 サーバーは専用に立てることにしました。
     インストールは i3 サーバで行います。事前にパフォーマンスデータ収納用の SQL Server
     を i3 サーバーへインストールおよび DB を作成した上で、手順書に従い、インストールを
     行います。非監視サーバーへのエージェント関係のモジュール導入についても
     i3 サーバーから行われます。

   A)インストール後のエラーについて

     いくつかエラーが発生し、パフォーマンスデータの表示が出来ませんでしたが
     お互いに名前解決を行うこと、および提供された修正パッチ適用により正常に稼動
     することが出来ました。ただし、監視サーバーでの CPU、メモリーなどのパフォーマンス
     データについては統計データが取得できていません。
     これは Windows 2000 の SP3 適用による障害でパフォーマンスデータ関連で障害が出て
     いる ことが原因のようです。今回は CPU、メモリーについては評価外としました。

 3-2 評価

   @)概要

     7画面から構成されています。

     ・ダッシュボード画面
      パフォーマンス問題が発生しているかどうかの判定に使う画面です。
      他画面の要約版という位置付けです。
     ・現在
      現在の利用状況を確認する画面です。問題が発生している時点で原因調査に
      使うことになります。
     ・アクティビティ
      過去に発生したトラブル問題のボトルネック分析することができます。
     ・オブジェクト
      どのテーブルが非効率にアプリケーションから使われているかを分析することが
      できます。
     ・統計値
      各種統計データによりパフォーマンス問題を分析することができます。
     ・SQL
      SQL 文のチューニングを行います。
     ・メインテナンス
      SQL エージェント、DB メンテナンスジョブの結果を照会することができます。

      監視対象のサーバのパフォーマンスデータを専用の Performance Warehouse DB へ保管
      してこのデータより各種グラフや表を作成する仕組みのようです。

   A)評価概要

     MRP 処理の多重度を変え、処理する。最適な多重度を判断する材料としてボトルネックの存在
     有無などを Indepth for SQL Server にて評価することとしました。

   B)ロックについて

     多重度を上げていく中で予想されるボトルネックはロック待ち時間です。
     まずロック待ちの状況を評価しました。
     アクティビティよりロック状況にてロックしたオブジェクト、およびロック待ちした
     SQL 文をツリー構造で確認することができます。
     ブロッキング状況も時系列(最少で 15 分単位)で見ることができ、表ロックが発生して
     いることがわかりました。それも MRP 処理終盤における書き込み処理時に表ロックが発生
     しており Delete 文で発生していることまでわかります。
     これらの機能が過去に遡って見ることができるため、非常に有用です。
     このブロッキング情報がパフォーマンス改善のヒントとなりそうです。

   C)効率の悪い SQL 文

     効率の悪い SQL 文については、実行プランを表示することで分析できます。
    

   D)他の有用な情報について

     SQL 文の指摘と同じく、INDEX について2次索引などを指摘してくれる Object Tuning 機能
     があるようです。また今回の評価版ではインストールできませんでしたが、ストレージ分析機
     能が用意されているようです。

 3-3 総評

    Oracle 10g の Enterprise Manager 相当といえば、Oracle を使われている方ならわかると
    思いますがパフォーマンスの監視・分析機能、Tuining 機能、および過去の履歴をグラフ化
    するツールというところです。

    SAP 環境では、実際のトランザクション、ユーザ、プログラムまでの詳細情報はこのツールだけ
    では得ることはできません。R/3 用モジュールが用意されているようですので、こちらを合わせ
    て導入する必要があります。
    ただしこのツール単独機能だけでも非常に有意義な情報を得ることができます。
    特にブロッキング情報を過去に遡って分析できる機能は重宝されるのではないでしょうか?
    今回正常稼動するまでにログなどを収集して保守の方に分析して頂きました。ここでログを収集
    して自動的に圧縮する機能がありますので、特に手間ではありませんでした。他のツールでは
    あまり見られない、有用な機能です。
    改善されるべきところは、収集するパフォーマンスデータを追加・変更する機能が必要だと思い
    ます。SQL Server で収集できるパフォーマンスカウンタは全て必要ですので、これらの値を
    グラフ化できるといろいろと活用できるのではないでしょうか?


 
 

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