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Oracleキーワードから学ぶ、逆引き! SQL Server入門
文=株式会社CSK 教育サービス事業部
第3回
アーキテクチャ編 スペシャルキーワード
インスタンスとデータベース
データベース アーキテクチャを理解する上で、まず基本となるのが「インスタンス」と「データベース」です。この概念は、各RDBMSにより異なります。

Oracle ServerとSQL Serverの違い


Oracle Serverの場合、デフォルトでは1つのインスタンスに対して1つのデータベースを対応付けます。RAC(Real Application Clusters)環境では、複数のインスタンスに対して1つのデータベースを対応付けます。一方、SQL Serverの場合は、1つのインスタンスに対して複数のデータベースが対応付けられます。

■ Oracle Server
Oracle Serverの図
■ SQL Server
SQL Serverの図


インスタンス


SQL Serverのインスタンスには「既定のインスタンス」と「名前付きインスタンス」の2種類があります。

■ 既定のインスタンスと名前付きインスタンス
既定のインスタンス 名前付きインスタンス
1つのサーバーに1つのみ 1つのサーバーに最大16まで作成可能(サポート対象になる)
SQL Server6.5/7.0/SQL Server 2000で動作可能 SQL Server 2000でのみ動作可能
クライアントからの接続時、コンピュータ名のみで接続可能 クライアントからの接続時、「コンピュータ名\インスタンス名」で接続可能


システムデータベースとユーザーデータベース


SQL Serverのデータベースは、「システムデータベース」と「ユーザーデータベース」の2つに分類できます。SQL Serverのインスタンスには、システムデータベース内の4つのデータベースが必須となります。
ユーザーデータベースには、社員情報や売上情報などのユーザーデータが格納されます。データベースは、たとえば業務ごとに作成するとよいでしょう。データベースを分けることにより、復旧モデルや自動圧縮などのデータベースオプションを分けることができます。

■ システムデータベース
システムデータベースの図
■ ユーザーデータベース
ユーザーデータベースの図

■ 各データベースの説明
名前 説明
master システム全体の情報、ログインアカウント(ユーザー情報)、master以外のデータベースの物理的情報などを格納、管理しています。
model データベースを作成するときのテンプレートです。CREATE DATABASEステートメントを実行するとmodelがコピーされ、その後カスタマイズが行われます。これによって、高速なデータベース作成が可能となります。
msdb ジョブのスケジューリング、警告、オペレータ情報を格納しています。SQL Serverエージェントが使用します。
temp ソート処理などで使用される作業用のデータベースです。SQL Server起動時に自動的に初期化されます。
pubs、
Nothwind
サンプルのデータベースです。


データベースを構成するファイル


Oracleのデータベースは、データファイル、制御ファイル、REDOログファイルの3種類のファイルで構成されますが、SQL Serverの1つ1つのデータベースは、データファイルとトランザクションログファイルで構成されます。Oracleの制御ファイルに相当するのは、システムデータベースやシステムテーブルです。
データファイルには、テーブルやインデックスなどのデータベースオブジェクトを格納します。このうち、データベース内のほかのファイルを指し示すのがプライマリデータファイルで、各データベースで必須となります。
トランザクションログファイルには、データベースで実行された変更が記録されており、障害からの復旧時に利用されます。各データベースに1つ以上必要です。

■ 1つのデータベース(たとえば、pubsデータベース)
1つのデータベースの図



・ 第1回 基本用語編:データベースオブジェクト
・ 第2回 ユーティリティ編:SQL*Plus
・ 第3回 アーキテクチャ編(1):インスタンスとデータベース
・ 第4回 アーキテクチャ編(2):セグメント/エクステント/データブロック
・ 第5回 アーキテクチャ編(3):索引
・ 第6回 プログラミング編:カーソル
・ 第7回 トランザクション/ロック編:読み取り一貫性
・ 第8回 バックアップとリカバリ編:スタンバイ・データベース
・ 第9回 ユーザー管理編:ロール
・ 第10回 パフォーマンスチューニング編:EXPLAIN PLAN(実行プランの表示)


著者プロフィール
株式会社CSK 教育サービス事業部
http://www.cskedu.com/
OracleとSQL Server、それぞれのトレーニングコースを担当するトレーナー3名体制で執筆しています。メンバーは、金子真由美、浦山裕恭、浅見淳子。
今回の執筆担当
浅見淳子(ASAMI, Junko)
OracleデータベースとSQL Server、両方のインストラクターを担当しています。Oracleユーザー歴の方が長いので、SQL ServerとOracleとの違いに驚かされることがしばしば。ちなみに埼玉出身ですが、お酒はけっこう強い(?)です。

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