
といっても、OS・ネットワーク、アプリケーション構築、データベースといった科目ごとの試験体系や、内容そのものを変えようというのではありません。新しく科目が1つ加わるのです。それは現代のパソコンユーザーすべてに必要とされるIT知識に関する分野です。さて、なんでしょう? そう、セキュリティです。
「これまでセキュリティに関する知識や情報は、そのほとんどがネットワーク管理者やサイト管理者に向けられたものでした。しかし、悪意のあるウイルスソフトやジャンクメールが毎日のようにインターネット上に飛び交う今日、本当にセキュリティに関する知識が必要なのはエンドユーザーです。
高度情報化社会を実現するために本当に必要な情報リテラシーを身につけるために、MCAを役立てていただこうと考えて計画しました」
内野部長はそう語ります。マイクロソフト株式会社 パートナー戦略本部 T&C推進部 リーダー 中務聖子さんは、内野部長の言葉を補足するようにこう語りました。
「新しい科目であるセキュリティは、サーバ管理者やシステムエンジニア向けの技術論が多い中で、唯一クライアントユーザーに目を向けた資格です。ITを活用する上で、エンドユーザーとして知っておきたい知識を習得していただくことを目的に、試験構成を考えました。IT業界の人はもちろんのこと、一般企業や自治体などで部門セキュリティリーダーを務めるような方にもぜひ取得していただけたらと思います。また、インターネットビジネスなどを展開し、個人情報保護法の遵守に前向きな企業の皆さんにも、この試験は非常に合っていると思います」
どんなところにセキュリティの落とし穴があって、それを破られるとどうなるか、それを防ぐためにどうすればいいかといったことを学ぶ。エンドユーザーがシステム管理者の気持ちになって勉強するわけだ。これはつまり、社会全体のIT知識の底上げですね。マイクロソフトさんは改めてそれがミッションだと認識されるようになったのでしょうか?
「そういっていただくと格好いいのですが、これは当社の過去を反省する意味もこもっているんです」(内野部長)
と、いいますと?
「当社はこれまでのビジネスにおいて、どちらかというと製品そのものの訴求に終始するあまり、情報リテラシーの向上などにはあまり目を向けてきませんでした。平たくいうと、さぼってきたんですね(笑)。ここにきて“これではいけない”とハタと気がつきまして、MCAのような仕組みの中で今までの分も取り返すような取り組みができたらと考えたんです」
なるほど。この科目においても、OS・ネットワークやデータベースなどと同様に、特定の製品に偏ることのない普遍的な知識が得られるように構成され、試験問題はセキュリティ分野の専門家の監修を経た上で実施されます。この科目が追加されるのは、予定では2004年4月となっています。まもなく詳しい情報がマイクロソフトのホームページに掲載されますので、どうぞお楽しみに。
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